| 2008年06月22日(日) |
カリブの海賊とゲド戦記 |
ツタヤの半額レンタル券の期限が迫っていたので、久々にレンタルしに行きました。とりあえず気になっていたパイレーツオブカリビアンのワールドエンド、ジブリのゲド戦記、あとガンダムのポケットの中の戦争。
パイレーツは、2があまりにアレだったので、まあどうオチつけたのかなと。 ゲド戦記は純粋にどんなんだろうと。 ポケットの中の戦争が本命です。
で、パイレーツとゲド戦記の感想。 ものすごく時が経っているから大丈夫かと思うけど、一応間を空けてネタバレ全開で書いておく。
パイレーツ。 1の出来の素晴らしさを回想すると、2と3のグダグダっぷりに涙が出ます。
つーかねー、ぶっちゃけ戦闘シーンが無駄に長い!そして何やってるかわかんない!見てて疲れる!
戦闘シーンをもっとスリムにして、余計な挿入入れないでやったら2部作でまとまったんじゃないかと思う位です。1は剣戟見てて楽しかったのになー。なんであんなグチャグチャ戦闘になっちゃうかな?リアル追求してカメラワーク放棄したのか?
まあ戦闘シーンの結婚シーンは単独で見るとイケてるんだが、それに至る道が…ジャックに寄ったのは何か意味あったんかみたいな。 典型的な「1で終われば名作」になっちゃった感がある。
ゲド戦記 パイレーツの後に見たせいか、思ったよりかなりマシでした。 素人にしちゃ頑張ったんじゃない?
ただ、冒頭の父殺し。 息子を省みない立派な父親と、同じく息子を省みないひたすら王を立てる母親。 えーと、これひょっとしなくても宮崎家の群像?(汗) あらゆるところに過去の宮崎作品のトレスを感じるのが、更に息子への父親の影響力の大きさを感じ、それゆえに父殺しの場面が嫌に生々しいです。
まあアレンに対して、「原作のアレンは〜!」と叫んでしまうサガの人には耐えられないアレンだったとは思うのだが、このアレンは宮崎ゴローさんであって、アースシーの王のアレンではない、と早いうちに悟ったので私は結構平気でした。
まあ素人だな、と思うのは、重要場面を台詞オンリーで片付けているところかな。 私もそーゆー同人誌描くからわかる(爆)。言いたいことを行動で表現するのは高等技術なんだよなー。そんでもってそういう説教部分が一箇所でないのでボケっと見てると山場がわかりにくい。クモが急速に劣化してるのも安易っちゃ安易。あとたまに場面の切り替えが突拍子もなかったりする。
ただ、もがく主人公はまま描けてたんじゃないかな。 「ゲド戦記」かというと、ちょっとどうかと思うけど。 でも「ゲド戦記」は映像化にとことん向かないからな!ていうかヒロインがことごとく男性向けでないのだ(笑)そりゃもう色んな意味で。
ジブリの総力を上げればとりあえず美術と音楽と動画は一級だからこの程度はどうにかなるっちゃなるのかなとも思ったには思ったがまー60点くらい挙げてもいんじゃないかなー。よく頑張ったで賞みたいな感じ。
ただ、原作読んでるから点が甘いのであって、原作未見でいきなり見たらおそらく色々ワケワカランと思います。 若き日のハヤオさんは一体どんなゲド戦記を映像化したかったのだろうか…
ただ、暴君でもない王様殺したら幾らなんでも死刑以外ないと思うので、冒頭のアレはせめて棍棒でぶん殴るくらいにしてほしかったです。インパクトが欲しかったのかもしれんが、ラストシーンにかなり問題あるがな。
…やっぱり総合的には45点くらいだろうか…(アレレ?)
そんな感じ。
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