土方聖架の日記

2008年06月09日(月) 小学館の編集者問題

オタ方面な時事。
ガッシュの作者がカラー原稿を紛失されたことを提訴し、ついで?に編集サイドの暴挙を暴露した騒動なんだが、いやー色々…。

・まず、問題の編集者を擁護しているのが焼きたてじゃぱんの作者と聞いて、ああーなんかちょっとーとか思った。

いや、じゃぱんって私ホントの初期は凄く好きだったんだけど、だんだんノリについていけなくなった。ていうかかなり雰囲気悪かったと思う。
一言で言うと、パンが不味そう
美味しいパンを感じて幸せになれたのは本当〜に初期だけだった。

なんでこうなったかなあと思ってたので、そーゆー編集に染められたと考えたらなんか納得できたというか…

・新條まゆの反応
ごめん私アナタのこと誤解してたッ…!
「もうHな漫画は描きたくなかった」
この一言でものすごく印象変わったわー。ていうか、あの頭悪い雑誌の雰囲気を作ったのは編集であって漫画家ではないのな…。


ていうか、まゆたんのブログにも書いてあるのだが、こういう仕事上の共闘関係は信頼がすべてなんだけど、どうも複数記事を見る限り、小学館はかなり編集が上から目線なんだなあと感じた。まあ編集は漫画を良くするのではなく漫画を売れるようにするのが仕事という観があり、それは総じて一般大衆な視点に偏っていて、それなりにオタな漫画家とはすれ違うと思う。ていうか、そのすれ違いが意見を戦わせることで、結果として売れつつ心に響く漫画が生まれるのではないかと思う。…が、前提としてだ、「漫画が好き」ていう感覚は絶対条件でないか?
にじみ出る「漫画家風情が」という雰囲気が、かなりいたたまれない
漫画家としての評価は別として、私はすべての創作作家さんには尊敬の念を抱いておるつもりです。それとも創作の苦労って、創作を試みる種類の人間にしかわからないなのかな?


正直漫画業界ってなんか荒んだ気がするのだ。確かに全盛ジャンプもあれはあれで鬼だったんだが、結果としてパワーを生み出していたと思う。新人も生み出していたと思う。
最近は新人を育てる発想が少ない。冒険的な新ジャンルも滅多に開拓されない(だからもやしもんとかがウケるんだ。ジャンプで恐竜物語とかやってたのが懐かしい)。昔から売れたら枯れるまでしゃぶられる傾向はあったけど、なんか昔と今は悲惨さが違う気がする。

銀魂みたいな妙なタッグで頑張ってる漫画もあると思うと、せめてこの問題提起が、編集と作者でよい作品を作り上げるという本来の姿にきちんとなれる契機となって欲しいなあと心底思います。


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