名作だと思います。うん。
世界観に慣れるまでは結構とっつきにくかったので第一巻の「影との戦い」はめっさ苦戦しましたが、その分以降の巻は読むの早かったです(笑)作者が「アースシー」という異世界を実在の世界としてどっぷり浸かってるという形なので、ときどきは理解が追いつかないところもありましたが(一般常識として書かれてるけど当たり前だけど読み手にはそうじゃないっていう感じの箇所(笑))、それも慣れれば魅力の一つでした。ていうか、一巻はまた借りなおそうと思ってます。
なかなかファンタジーだと思って読むと泥臭い世界なのですが、何ていうか、人間(生命?)のたくましさに対する賛美に溢れているような気がして好みだったです。特に女がたくましい(笑)世界観はむっさ男尊女卑なのにというか、だからこそなのかが微妙ですが、とにかく人間に対する前向きさに惚れたとですよ。
で、ここまで来て当然想いが飛ぶのが、興行成績50億?だっけ?のジブリ劇場版。私は見てませんが、何回か見た「紹介」映像からして、確かにヘボっちゃヘボそうですがしかし。
・・・読んでたらあんまり非難できなくなった。だってこの作品映像化にとことん向いてない。何せゲド戦記っつーてもゲドがまともにヒーローだったのは一巻だけで、しかも基本的に尻拭いなので映画にはまるでむかない。一番むいてるのは確かにアレンを主人公にした3巻の内容だとは思うんだが、これまた原作に忠実にやるとアレンとゲドのむさい旅なので大衆娯楽には少々キツい。原作でアレンとくっつく女性はこの3巻の時代の人ではない上もともと若い娘が乏しいこの物語、ヒロインは確かにテルーになってしまうとは思う。 大衆娯楽の映画として、アレンとテルーの恋物語(・・・予告からしてそういうつくりなんだと思うのだが違ったら済まぬ)にするのは、ぶっちゃけそれしかないとは思うんだが、実は原作を読めば読むほど「それだけは無理!」という結論に達するんだよなあ。
その意味でよくもまあそういう単純な構図を貫いたもんだと思う。これはまあ皮肉も入ってるけど、正直ここまで来ると結構純粋な賞賛だ・・・
まあ映画は見てないので、そんなに突っ込めないのですが、「テルーの唄」は谷山浩子さんの「テルーと猫とベートーベン」に収録されてるので歌詞を知ってます。
原作で人間のたくましさに対する賛歌を一番読み取った私には、何故にここまで寂しい歌詞になるのかがわかりません。
まあ一番はいい。確かに虚空を飛ぶ鷹は人間から見れば寂寥感を感じる部分もあるし、ゲドの姿かえの描写とリンクしてるような気にもなる。 しかし二番では「いや別に道ばたの花は人に愛でてもらわなくったってさみしかないと思うよ」と言いたくなり、三番に至っては顔面を地面にめりこませたくなるような寂しさっぷりでなあ・・・。
吾郎さんはどういう感じでゲド戦記読み込んだのか、結構素で謎です。 まあレンタル出たら借りてみようかとは思いますが・・・(笑) あと、ハヤオさんだったらどういう形になったのかなあという興味は尽きません。まあ形にできなさそうだから断ったんだとは思うが・・・。
ちなみにこの谷山さんのアルバムは前半がゲド戦記関連の曲で(つまり作詞が宮崎吾郎さん)、後半が谷山さんの曲なんですが、その境目にあるマグロの歌が強烈で、初めて聞いたときにはマグロしか印象に残らないという在る意味すごいアルバムです(笑)
・・・しばらくしたら指輪物語をきちんと読もう(まだ読んでなかったんかい!(笑))
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