うっかりしていて 図書館の休館日だったり 本を借りに行ったはずなのに 他の用事を先にしたら忘れて帰ってきてしまったりで 読む本がなくなってしまった こんなときこそ 家の片付けをすればいいものを 古い啄木の本を引っ張りだして読んでいる 裏表紙に買った日を書き込んでいる S43.2.5とある わたし17歳・・・ 今とは違った棘を持っていたころだと思うけれど その17歳に戻りたい思いもあるけれど そうすれば息子と娘の存在はないわけで それはやはり考えられない
叱られて わっと泣き出す子供心 その心にもなりてみたきかな
夢さめてふっと悲しむ わが眠り 昔のごとく安からぬかな
くだらない小説を書きてよろこべる 男憐れなり 初秋の風
あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など今日もさまよいて来ぬ
『一握の砂』
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