雑記
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2年ごとに大陸王者が一堂に会して行われる大会。 特にW杯前年に行われるものはプレW杯としても注目される。
メキシコ戦。 序盤に幸先良く先制したものの、前半のうちにミドルシュートで同点追いつかれ、 後半にはサイド攻撃で逆転を許し初戦敗退。 良くも悪くもアジア予選の流れをそのまま持ち込んでしまった試合だった。 1点目は、外国人選手特有のミドルシュートの射程の長さ(日本人が短すぎという説もあるが)を 忘れてるかのようなプレスの甘さが招いたような失点。 2点目もちょっとくらいの競り合いをものともしない高さと強さにやられた感じ。 中澤がいれば・・・というのが頭をよぎったが、いないケースだって考えられる。 ハイボールの競り合いを不利な状況でしないような守備方法もあったはず。 メキシコは10何試合も無敗を続けているというだけあって、安定した強さと試合運びの巧さを感じさせた。 とはいえ、せっかく先制した試合を逆転されて落とすというのは2度としないようにしたいものだ。
ギリシャ戦。 メキシコ戦の3バックから4バックに変更。アウェイで負けたイラン戦以来の4バック。 ギリシャが3トップに対応するためとかと言われているが、CBを3人出したくなかったのでは?と邪推。 前半から、かねてからの持病にして課題のFWの決定力不足に悩まされた。 2トップの柳沢・玉田のシュートが枠に飛ばないのだから点が入るわけがない。 しかし、逆にいうと頭を抱えるほど枠の外に飛ばすだけのシュートが撃てたということ。 中盤にメキシコ戦ではほとんど見られなかった軽快なパス回しが戻ってきた。 1タッチ、2タッチでのパスワークがギリシャを切り裂いた。 後半投入された大黒の決勝ゴールも、相手のボールを奪ったあとに少ないタッチで前に運んだ結果。 メキシコ戦でやられた高さ対策もこの日は万全。攻守ともに数日間で見事な修正。 こうも見事に修正されると、「なら最初からやれよ」と逆に言いたくなってしまう。
ブラジル戦。 4年前のコンフェデ以来の対戦は、初めてといっていいほどのガチンコ勝負。 主力を出さないと言われていたブラジルもほぼベストメンバー。日本は引き続き4バック。 先制、勝ち越しと2度リードを奪われたが、中村と大黒のゴールで追いつく展開。 しかし2-2に追いついたのが後半43分と逆転するには一足遅かった。 キリンカップでの失点や、ワールドユースのベナン戦の失点を思わせるような1点目や、 同点に追いついた直後に2点目を取られたりと、まだまだ守備に課題はありそう。 それでも、日本の1点目のミドルシュートに加え、2点目を演出した中村の左足、 2点目を決めた大黒の反応の良さはさすが。 2-2のドローは戦前の予想を覆す健闘と言えるだろうが、すごく悔しい。 決勝Tに進んでいればあと2試合観られただけに、それを失うことが悔しい。 あまりの悔しさに、ブラジル戦に負けたかのような錯覚に陥っている。
総括 こういうことを結果から逆算して考えるのはご法度なのだろうけど、 つくづくメキシコ戦の失点(もしくは失った勝ち点)、あるいはギリシャ戦で逃した得点が恨めしい。 ブラジルとは引き分けたため、勝ち点で並んで得失点差で2位を譲ったという形になった。 W杯本大会でも十分ありうる状況なので、得点は取れる時に取り、無用な失点はしないようにしないと。
選手個人としては、加地の動きの良さに目を奪われた。 昨年末のドイツ戦以来、徐々に覚醒していた感があったが、ここに来て自信がついたのだろうか。 右SMFの時だけでなく右SBの時も豊富な運動量でサイドを駆け上がっていた。 それだけでなく、シュート撃ったり突破してクロス上げたりと見違えるようだった。 一方、反対サイドの不動のレギュラー三都主はここのところ動き悪いね。 中田(英)は一時は不要論なんてのもあったようだが、代表に合流して徐々にフィット。 あとはコンスタントに出場できる所属チームを・・・ 予選3試合で一番結果を残したのは中村と大黒か。中村の左足も、大黒の勝負強さも武器になりそうだ。 個人的には柳沢の良くも悪くも今までどおりの動きに懐かしさを感じる次第。
そういえば、2年前のコンフェデに比べてジーコの選手交代がを含んだ采配が 早く的確になってる気がする。まだまだ及第点とはいえないのだろうけど。
ギリシャ戦の勝利やブラジル戦ドローという結果に喜ぶのは程々にして メキシコ戦の敗戦や予選敗退という結果を重く受け止めなければ。
コンフェデ杯自体は続くが、日本代表は予選敗退。Jリーグでの戦いが再開する。 そして7月下旬からは東アジア選手権。今度は若手を試してもらいたい。
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