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「 私を感謝で満たしてくれる行き来 」
2017年04月15日(土)


 
 桜の散りゆく様に、己の命や権力を観て、もののあわれを感じ入る

 そしていま、ここ、われから感謝をのべる


 感謝とはことばである

 声に出されない心の中のことばでも感謝できうる


 桜がお堀に散り、集まり文様のように美しい

 その「美しい」ということばを、心の中で出さないようにする鎮静がある

 その鎮静と感謝の行き来が、感謝に深みを与える


 人は生来、一つの状態で満足出来はしない

 そして出発は、自己の保存欲求である

 であるからして、赤子から乳児にかけては、保存欲求と他者排除を行き来する

 他者排除が多様化していくのが環境と文化などによるのである

 多様化の本質は、欲から憎悪(愛着)、憎悪から感謝、感謝から鎮静と移りゆく

 欲や憎悪は環境や文化への依存性が高く、憎悪から感謝へはことばへの依存性が高くなる

 そして鎮静は何ものにも依存しなくなる


 依存しなくなるからこそ、お題目になりやすい感謝に深みを与える

 鎮静は環境や文化への依存性がなく、社会で形になって残りにくい

 けれども、感謝と鎮静の行き来は社会の根底にあり、私を感謝で満たしてくれる
 


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