物質というこの肉体の枠組み
100mを2秒で走れないし、真空中で蒸発に耐えられないし、たったワンオーダーしか視えない
受け入れろ、そこは盲目しろ、前提を受け入れるのが現実的だ、与えられた本能は認めるんだ、とざわめきが
窒素と酸素と他の僅かな成分たちは、風でも吹かないと、熱でも持たないと感じられないざわめきが
物質というこの肉体の枠組み
枠組み
飛び出せぬ、その枠組み
さらに、時代という文化という国家という地域という家族という
さらにさらに、過去という未来という、合理という感情というという
どこまで飛び出せるだろうか
枠組み
取り外せない、飛び出せない
だってだって、飛び出したいその正体がこの肉体の、この物質の総体の
明らめろ、観るな、想うな、諦めろ、見るな、思うな、考えるな
幾種類もの風が、ゆったりと足早に通り過ぎていく