完全なる暗闇が心を閉じさせるように、完全なる遮断も心を縮ませる
数ヶ月経ったメールがどんなに嬉しくとも、どんなに誠実なものでも、素晴らしい成長が見られても、すぐに返信しては
数日置いて、ポッと短い堅苦しい文で返す、暇な時間を見計らって
少し砕けた返信が来れば、こちらもさらに砕けたメールを送る
一瞬、前に戻ったかのような、闇夜に朝の光を予感させるような、真昼の全身で日光を浴びれる予感を持たせて、
日を浴びたときの快感には何ものも逆らえない
そして切断
完全なる闇夜が心を閉じさせるように、完全なる光もまた心を締め付けていく
わたしたちは、完全なる光を一瞬でも共有した仲だったのだから
闇夜にボンヤリと遠くの丘にかかる霧が、一番似合っている
少し硬かった上下の桃が熟れだしてきたのに蠢く蟲穴をみただけで捨ててしまったのだから
どんなに桃色のメールをもらっても頬の桃色をみても、その死肉には霧がかかるのが一番似合っている
完全なる闇夜が心を閉じさせるように、完全なる光が心を締め付けるように、闇夜にかすかに揺れ動く光の霧は、どこまでもいつまでも心を捉え続けるだろうに
あの霧と同じ水分が両頬にあたり水滴となって、わたしを包み込んでいく