あなたに恋人がいる、と聞いて私はクラクラと立ちくらみ
それから浮かび上がってくるのは、
どうしてなの?
わたしの方がいいのに
素敵な人だから当然か
納得がいかないわからない
(轟という爆音のような耳鳴りと共に)
それから浮かび上がってくるのは、感情ばかり
どうして感情ばかりなのだろう
いえ理由は判っている、この肉体が生物だから
その生存競争の成れの果てに生まれたのだから
そういうテクニカルの要素ではなくて
もっとどうしてあなたを求めていけないのだろうという
感情ばかり、感情を最適化した合理的判断ばかりではなくて
もっとどうしてあなたという特別な存在をわたしだけの方法で求めていけないのだろうという
悲しくて、苦しくて、憤ってしまう
あなたがわたしにとって、この一瞬でも特別だったというのに
わたしという全てが、あなたという全てが、一瞬でも特別ではないように
だとしたのならどうして