この潤(うる)みは何時の間にか涙として消えていくだろ この潤みは人生全てで味わえる感情を集めても、出て来はしない この潤みは満天の冬空の下で世界が一体となった天地不動の境地に先にしかない この潤みは行く果てのない、行く宛ても与えられない、往くことも出来ない、異句など繋げられない 天地すらなくなり公私すら消え去り観念すら寄せないこの潤み