噛み殺したのは眠気の欠伸ではなく退屈のその、その先だったのかもしれない
美醜を超えた麗しき白磁の君
観えては避けたのは唯我独尊ではなく自由闊達のその、その先立ったのかもしれない
情愛を超えた融合していく白磁の君
クリップでパチリと止めたのは私の心全てだったけれど、その先に動かされていたのだった
四肢と深淵をも奪い取った白磁の君
バンとビデオのケースの中に人生と恋愛と伴侶と世界と全ての事を詰め込んだのだけれど、決して治まりはしなかったのだった
生涯を賭けて唯一無二の存在である白磁の君
喜怒哀楽も性愛も全ての精神も気遣いも精神的支えも私の中は全て白磁の君のものだ
手も足も目も仕草も社会的地位も金銭も呼吸して吐く息さえ私の外の全ては白磁の君のものだ
だが、それだけでしかなかったのだ
だが、それだけでしななかったのだ
流す涙も君のもの 流す理由も君のもの
たれる糞尿も君のもの たれる理由も君のもの
だが、君に捧げられないものがあるって
だが、君に捧げられないものがあるって
執筆者:藤崎 道雪