きよこの日記

2004年06月26日(土) 魔法の言葉

卓球の試合のとき、セット間には選手にアドバイスをすることが許されています。
ほんの1分程度。
その時間、選手は試合の緊張やら興奮で冷静に考えられるような状態でないことが多いから、私は技術的なことはほとんど言いません。
それよりも、前向きにのびのびと試合ができるような一言を心がけます。

いい状態で試合に臨むためのとっておきの一言があります。

「どんなに点差が離れても、次のセットはジュースになるから、点数は気にせずに自分のいい卓球をすることだけ考えるんだよ」

最終セット前のアドバイスです。
実力が伯仲していて、シーソーゲームが予想されるときに言います。


今日もこのアドバイスを生徒に言いました。

相手は中部地区新人戦1位のチームのレギュラーで、確実に格上ですが、大健闘で迎えた5セット目、凡ミスはなかったけれど、気がつくと6−10のマッチポイントを迎えていました。

応援する誰もが「ここまでか・・・」と思ったのですが、そこから彼女は淡々と得点を重ね、そこから1点も取らせずジュースに持ち込み、12-10で勝ったのです!

対戦相手と挨拶をしベンチに戻ってくる彼女の顔は「自分でも信じられない・・・」と言っています。

「ほらね、私の予想は当たるんだよ」


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