修学旅行2日目は京都市内のタクシー見学です。 朝ごはんを食べ終えるや否や、生徒たちは先を争うようにホテルを飛び出していきました。 そして、引率職員も巡回に。 私は女の先生3人と一緒に、まずは御所へ行きました。
まったくすばらしいタイミングでちょうど春の公開だったのです。 御所のぐるりにある枝垂桜の見事なこと!ため息が出てしまうほどすばらしい。 自然でありながら芸術です。
御所の中はさらにすばらしい。 『源氏物語』や『枕草紙』などの王朝文学が生まれることができた文化を目の当たりにすることができて、ただただ感激。
特に、牛車が置いてある車寄せ(ガレージ)に時を越えてリアリティを感じました。 初めてみる牛車は想像していたよりも大きくて、高級な装飾が施されていて、この車に乗っていた人々が雅な特権階級の方々であることを実感しました。
そして、コーキー先生お勧めのイノダコーヒーへ行きブレイク。
哲学の小径の桜は散り始めで、水路にゆっくりと流れる花びらがこんな歌を思い出させました。
花さそふ 比良のやまかぜふきにけり こぎゆく舟のあとみゆるまで
京都は日本的な美しいものにあふれた土地です。見るものすべてが美しく、筆舌に尽くしがたいというのはこういうことだなあ、と思いました。あまりにもすばらしいものを目の当たりにしたとき、言葉は脆弱で、役立たずです。
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