旅にでる、と言ったら、さして驚きもせず、「林芙美子の『放浪記』ですか?」といわれました。 そんな、にぎりめし担いでいくような旅じゃないですよ。 瀬戸内海を横目に行く旅ですけどね。
そして、かなりの強行軍。 今日の学校が終わって、最終のしなのに飛び乗って名古屋まで。名古屋からは漆黒の山陰本線を西へ西へとひた走る夜行列車で。 新山口駅に降り立ったのが7時30分。 バスで萩市まで1時間20分。 10時からの卒業式にジャストで間に合いました。
私が教師になって二年目の年に、初めて学級担任をした生徒たちが、晴れて卒業するというのだから、時の経つのは早いものです。
2002年3月20日の日記を読み返すと、3学期の終業式での彼女たちとのお別れのことが書かれています。 ほんとにぶつかり合いと話し合いの日々だったよねえ。 ただ高校に通って、勉強をして、課題をクリアして、テストを受けて、ということが、ものすごく努力と力が必要な子もいるんだ、ということを、私は彼女たちと学校生活を送る中で学びました。
だから、本当に、「3年間よくぞやめずにがんばりぬいたね!」という気持ちでいっぱいです。 2年ぶりに会う生徒たちは、それぞれちょっと大人っぽくなって、しっかりと自分の道を選び取っているようでした。
教師という仕事のいいところは、生徒たちの未来を、その隣で自分の未来のように希望を持って眺めることができることかもしれません。 彼女たちが卒業する姿を見送って、ようやく私は担任の仕事を終えた気がしました。
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