感想メモ

2019年03月04日(月) 菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る  碧野圭


碧野圭 だいわ文庫 2018

STORY:
派遣社員の傍ら菜の花食堂で働いてきた優希は、「正社員にするからもっと働いてほしい」という申し出に対して自分がどう生きていきたいのかを考え出し…。


感想:
 「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズの3冊目。

 前作で靖子先生の瓶詰などを売ることになり、今回は地元のマルシェやイベントなどで知名度を上げようとがんばる優希の姿が描かれている。

 派遣社員として働く会社では、一人が突然仕事を辞めてしまい、そのしわ寄せが派遣社員の優希に押し寄せる。そして、正社員になれることを匂わされるのだが…。

 謎解きの合間にこうした優希の事情なども丁寧に描かれている。そして、優希が出した結論は…。

 また、菜の花食堂は25周年を迎える。その記念にパーティをしようと盛り上がる中、靖子先生の過去や菜の花食堂の歴史などが段々わかって来て…。

 ほのぼのとした感じで相変わらず危なげなく読むことができる。靖子先生の謎も明らかになってきているし、さらに続きが出そうな感じ。続編も出たら読んでしまうと思う。


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