  遊川和彦脚本のドラマ。
母・泉(黒木瞳)、父・正高(時任三郎)に過保護に育てられた加穂子(高畑充希)は就職が決まらずにいた。
朝は母が起こし、母が作った朝食を食べ、母に服を選んでもらい、母の運転する車で駅まで送迎。母が作ったお弁当を持参し、帰宅後も母の作った夕食を食べ、幼い頃の自分のDVDを母と毎日見るのが日課であった。
そんな加穂子が出会った初(竹内涼真)は、絵の世界で生きていこうと思っている同じ大学の学生。ひょんなことから知り合った二人だが、加穂子のあまりの過保護っぷりに初の毒舌が炸裂。
そんなことを言われたことがなかった加穂子は次第に初に惹かれていき…。
また加穂子は家族だけでなく、親類からも愛されている。
毎年、誕生会は盛大に行われるのだが、泉の実家では、祖母・初代(三田佳子)が作った料理を食べながら、祖父・福士(西岡��馬)のもとに親類が集まるのが常だった。
泉の妹の環(中島ひろ子)と夫の衛(佐藤二朗)、節(西尾まり)と夫の厚司(凪川アトム)も夫婦円満のようだ。節の子供の糸(久保田紗友)はチェリストを目指しており、毎回演奏を披露してくれる。
また加穂子の父の実家でも、誕生会を開いてくれており、祖母の多枝(梅沢昌代)、祖父の正興(平泉成)、おばの教子(濱田マリ)が集っていた。
仲の良い親戚一同だと思っていたのだが、糸が手の病にかかり、チェロを断念せざるを得なくなったことから、次第に家族の問題点が明らかになり…。
こんなに過保護な子って、下手したら、ありえないっていう一言でおしまいになってしまいそうなんだけど、高畑充希の演技がすごくよくて、本当にこんなにまっすぐで純粋な子もいるかもしれないなーっていう気になってしまった。(朝ドラでは、しっかりした人の演技だったのに、こんな過保護でかわいい女の子の役もぴったりなのね)
また加穂子とかけあう竹内涼真もすごくはまり役で、二人のボケと突っ込みみたいな会話が本当によくって、実際にいそうだなーと思った。(同時期に朝ドラで御曹司の役をやっていたが、こっちの方が断然よかったね)
家族の問題が浮き彫りになっていくのも、すごく自然で面白くて、どのようにまとまっていくのかなーと思ったら、加穂子が中心になって、バラバラになった家族がまたもとのように戻っていく様子が描かれていて、それもよかったなーと思った。
自分がバイオリンをやっていて、子供にもやらせているせいか、チェリストの糸がチェロを断念せざるを得なくなった時のぐれっぷりがすごくシビアで、悪い友達とつるんで、チェロを売ろうとする場面で、両親が涙ながらに幼い頃からの様子を語り、悪い友達に土下座して、もう糸と関わらないでほしいというところが、本当に胸に迫ってきた。しかし、それを振り切って行ってしまった糸に、自分の子供の未来を重ねてみたときに、本当に苦しいなーと思った。
遊川さんの脚本は時に外れるけれど、当たるとすごく面白いのね。今回のは本当に大当たりで、見て良かったと思った。
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