重松清 日本経済新聞出版社 2013
STORY: 中学教師の陽平、総菜屋の康文、雑誌編集者の一博の3人は料理でつながった友人同士。陽平は子育てが一段落したものの、妻が離婚届を隠しているのを発見、康文はバツイチで妻の連れ子と暮らし、一博は子供は持たず妻とは別居中。
感想: 今まで読んだ重松清の話の中で一番面白かったかも。コミカルだったし。
男たちは置かれた環境も様々なのに、料理を共通項として仲良くしている。
そこへ転がり込んだのは料理教室の講師をしているエリカ先生親子。娘のひなたは妊娠中だが、シングルマザーとして生きることを選択。ところが、元夫が子供がいると知って復縁を迫っており、逃げているのだという。
別居中の一博はなんだか押し切られるような形で2人を住まわせるようになり…。
結局夫婦とは、家族とは、友情とは…というのを問いかけられる感じ。
中に出てくる料理もおいしそうなものが多くて、料理好きな人はそういう面でも楽しめるかも。
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