小川洋子 朝日新聞出版 2012
STORY: 小鳥の小父さんと呼ばれる一人の身寄りのない男性が死んだ。その小父さんの死までを描く。
感想: 「猫を抱いて象と泳ぐ」や「人質の朗読会」を彷彿とさせるような作品なのかな…。
孤独…。さびしい話である。
でも、目が離せない。そして、つい読んでしまう。
でもでも、最後は孤独に死ぬことが冒頭で明かされているわけだし、あまりよい展開になるとは思えない。
図書館の司書との淡い恋心…。それもかなうこともないし、ほかの人とも積極的に交わろうとしない小鳥の小父さん。
この生き方では孤独死は仕方ないのだろうか…。
独特の世界観は好きだけれど、もう少し明るい話が読みたいような気もする。
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