| 2009年04月30日(木) |
いつもそばにいるよ 江上剛 |
江上剛 実業之日本社 2009
STORY: 妻子を残して飛び降り自殺をした哲也は自分の葬儀を見ていた。妻は過労死だとして労災申請をしようとするが、会社からの圧力を受ける。自分がなぜ死んだのか思い出せないまま、哲也は霊として妻たちの様子を見守るが…。
感想: 主人公は最初から死んでしまっており、自分がなぜどのように死んだのかを覚えていない。また、よくある話とは違って、死んでしまった主人公が妻やその他の人々と話ができたり、自分の意思を伝えようと何かをすることもない。ただ主人公が霊としてそばで見守るというスタンスなのはよいと思った。
結局主人公が過労死で自殺したのか、なんで死んでしまったのかがわからないので、残された妻はそれを究明したいと思い、労災申請をしようと思うが、会社からの圧力を受け、同時に損害賠償も請求しようと思う。
そこで明らかになったのは、夫が過酷な労働をしていたことやパワハラを受けていたという事実。
さらに、主人公が会社の談合を暴こうとしていたことがわかって来て、事態は思わぬ方向へ…。
面白くないわけではなかったのだが、組織ってそんなものなのかも…とも少し思った。
そして、ちょっとネタばれになってしまうのだけれど、最後まで主人公の死因が解明されなかったことがちょっと残念だった…。
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