| 2009年04月03日(金) |
瑠璃でもなく、玻璃でもなく 唯川恵 |
唯川恵 集英社 2008
STORY: 美月は朔也と不倫をしていた。朔也の妻・英利子は何の疑いも持たず暮らしていたが、料理教室の秘書を頼まれたときから生活が一変、朔也から離婚してほしいと告げられ…。
感想: 女性にとって結婚とは何かということを考えさせる話ではあった。
仕事をしているときは、寿退社というものに憧れたり、早く結婚してしまいたいと思ったり…。
でも、実際に家庭に入ると、単調な毎日の繰り返しだし、恋愛していた頃とは全然違っていく夫に幻滅し、外で働いている女性がまぶしく見える。
女性の生き方が多種多様化してきたからこそ、どんな生き方をしていても、それに自分が満足だと思わない限り、他の人の生き方が素晴らしく思えてくる…。そんなものなんかもしれない。
以下ネタばれあり。
それはまあ理解できるのだが、この物語の前半の中心は、不倫である…。このエピソードだけがどうにも釈然としない感じである。
普通に考えて、不倫というのは、うまくいくものだろうか?
特に妻がいる男性との不倫となると、その男が妻と別れて自分と一緒になる確率って、そんなに高くないような気がするのだが、どうなのだろう?
でも、この作品の場合、普通に男の方が不倫相手と結婚したいと思ってしまうから微妙である…。
さらに、こうして不倫してから結婚した場合って、夫となる相手がまた別の相手と不倫をするんじゃないかと思ったりしないのかな…と。私ならそういうことを不安に思いそう。(不倫しようとは思わないけど)
そういう心理が描かれず、不倫相手と結婚し、子供にも恵まれ幸せな毎日を送っているっていう描写がちょっとどうなのかなぁと、引っかかるような気がした。
それと、友章という男性が出てくるのだが、結婚しない主義なのか、女性とはいいところまで行ったり、ベッドをともにしたりもするのだが、決してそれ以上の関係にはならない…。これも不思議な感じが…。
色々なことが組み合わさって、面白くないわけじゃないんだけど、それぞれの人同士がどこかでつながっていたりして、やっぱりあり得ないよなーと思ってしまう。わかる部分もあるけど、薄っぺらな感じがちょっとしてしまったかな…。
ところで、タイトルはどういう意味なのだろう。説明がなかったからいまいちよくわからなかった。
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