2006年01月11日(水) |
あの日にドライブ 荻原浩 |
荻原浩 光文社 2005
STORY: 一流銀行をちょっとしたことから退社する羽目になり、タクシーの運転手をその場しのぎにやることにした伸郎。自分の人生はこんなはずじゃなかったと昔を回想するが・・・。
感想: 前半半分は、正直言って読むのが苦痛かも。男特有(というわけでもないかもしれないが)の学歴やプライドみたいなものがすごくて、自分が失敗したことを人のせいにして、あの時こうしていたら・・・と過去を振り返って夢想にふける・・・。
主人公の考え方に、「そうじゃないだろう!」と突っ込みを入れたくなるところが多々あり・・・。
しかし、後半、仕事も運だけではなく努力が必要とか、色々なことが見えてきたところからは、ようやく読めるようになる。
とはいっても、やっぱり最初から最後まで次がどうなるか気になって読み進めてしまうから、面白い本には間違いない。ただこの主人公のたわごとに最初ついていけるかどうかが決め手となるかも・・・。
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