感想メモ

2004年12月12日(日) 魔法使いハウルと火の悪魔  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ


ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 西村醇子訳 徳間書店 (1986)1997

STORY:
帽子屋の長女ソフィーはある日荒地の魔女によって90歳の老婆にされてしまう。ソフィーは店を飛び出し、悪名高い魔法使いハウルの空中の城に住み着く。ハウルの元に拘束されている火の悪魔カルシファーと契約を結んだソフィーはハウルの秘密を探ろうとするが…。

感想:
今上映中のジブリ作品『ハウルの動く城』の原作。私はジブリ映画はほとんどすべて見ている。またこの原作のダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は『九年目の魔法』を昔読んだことがあり、大変面白かった記憶がある。とはいえ、その後、『私が幽霊だった時』を読んだときにはあまり面白くなかったのだけれど。

私としてはどちらにしても好きな作品であろうと思ったので図書館で予約をした。映画が先になるか、本が先になるかどちらだろうと思っていたら、本のほうが先になった。しかし、実際どちらを先にするかは非常に迷った。今のところ、ネットなどでの評判を見る限り、原作と映画とはやはり違うようだし、原作の方が面白いという人もかなりいるようだ。原作を読んでしまえば映画が面白くなくなるかもしれないと思いつつも、先に本のほうが来てしまったし、予約もたくさん入っている本なので、これを逃すのももったいないので結局本を先に読むことにした。

この本は一応児童文学ということなのだろうとは思うけれど、かなり複雑で難しいと思う。展開が唐突なのもあるのだが、誰と誰がどういう関係なのかとか、本当は何度も読み返したほうがわかる本だと思った。今回は時間がなく、結局一度しか読めなくて内容を吟味できなかったのが残念だった。

この世界観は非常に面白い。ただジブリの作品の解説みたいなものを読んだり、CMなんかを見ていたので、どうしても登場人物についてもこれが多分あれで…というように、ちょっと思ってしまうところが純粋に原作を読んだのとはちょっと違うような気もした。

今後、映画を見に行くつもりでいるのだが、どのような感じなのかちょっと楽しみである。あまり評判がよくない部分もあるようだけれど。それからこの本には続きがあって、そちらの方も図書館に予約を入れてみたので、そのうちに読むことになると思う。


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