感想メモ

2004年01月30日(金) 私のかけらを、見つけて  ジョイ・フィールディング


ジョイ・フィールディング 吉田利子訳 文春文庫 (1997) 1999

STORY:
家族問題セラピストのケート。更年期障害に苦しむ中、年の離れた異父妹が凶悪殺人犯と結婚すると言い出したり、娘は反抗期で親の手には負えなくなってきたり、母親がアルツハイマーにかかったり、また自分もかつての恋人と再会し不倫への道に足を踏み入れようとしたり、と、様々な問題が起きてきて…。

感想:
 久し振りにジョイ・フィールディングの本を読んだ。それまでに読んだ3冊のどれもがとても面白かった印象がある。この本もやはり例外ではなかった。特に何が起こるというわけではないのであるが、どのような展開になっていくのかが主人公の視点から描かれている。

 家族問題のセラピストでありながら、自分の家族の問題にはつい目をそらしてしまったりするものなのだろう。近いところは客観的に見られないということだと思う。とにかく何だか引き込まれるように読んでしまった。

 このところ、海外の小説をあまり読まなくなってきている。それは、以前愛用していた図書館を変わって、別の図書館に変えたからというのもある。日本の小説の面白さにも気づいたからでもあるのだけれど、やはり久し振りに海外の物を読むと面白いなーと思う。日本の小説にはない面白さというのか。本当は日本、海外、日本…と交互に読んでいけたらと思うのだけれど。なかなか面白そうな本がないというのが現状だ。この本は久々のヒットだったかなと思う。


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