感想メモ

2003年06月11日(水) ブレイブ・ストーリー(上)(下)  宮部みゆき

2003 角川書店

STORY:
両親が突然別れることになって修羅場を目の前にしたワタルは、自分の運命を変えるために幻界(ヴィジョン)へと旅立つ。5つの宝玉を探し出し、運命の塔にたどり着けば自分の望みを一つかなえてもらえるのだ。幻界で仲間たちと出会い、ワタルは運命の塔へ向けて進んでいく。

感想:
 分厚い。本当に厚すぎる・・・。もう少し短くできないのだろうかと正直思った。もちろん面白くないわけではないのだけれど、だからといって、面白いかと言うとそうでもないとも言える。一応続きは気になるから何とか読むのだけれど、夢中になって読み進むというわけでもなく、一体この先どうなるのかというのだけには興味があるから読みつづけるといった感じ。

 よく「日本のファンタジー」みたいな感じの宣伝文句を見たけれど、ファンタジーと言うよりは本当にRPG(ロール・プレイイング・ゲーム)そのものというか、そのシナリオでも書いたらどうかと思うような出来。多分ゲームにこのままできるのでは?とも思った。同じファンタジーと呼ばれるジャンルだったら、『ハリー・ポッター』のシリーズや『指輪物語』『ゲド戦記』などの方が全然上かなあ。何となく世界が薄っぺらな感じだし、どっかで聞いたことのあるような話が多いのもあったのかもしれないけれど。

 それから、せっかくこれだけの世界を作ったのだったら、どこかに地図とか都市のマップみたいなのを載せた方がよかったのでは・・・とも思う。そういうのがあるともう少し楽しめたかな。

 とにかく長くて、読むのが大変だった。本来面白ければ長くてもあまりそうは思わないはずだから、それを考えると、やっぱりそこまでのめりこめるほどの面白さはなかったということじゃないかと、自分なりには思った。


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