感想メモ

2003年04月22日(火) アミ 小さな宇宙人  エンリケ・バリオス

石原彰二訳 さくらももこ絵 徳間書店 (1991)2000

STORY:
10歳の少年ペドロが、宇宙人アミと出会い、そのままUFOに乗って宇宙へと連れられていき、宇宙の法である愛について学んでいく様子を描く作品。

感想:
 子供向けに書かれている本だけれど、やっぱりとても難しい内容だと思う。言いたいことはとてもよくわかるし、伝わるものもあるけれど、一体こういう生き方が今の地球の人にできるのだろうか?と思うと、きっとできないだろうと否定的に思ってしまうのだ。

 色々なものを共有し、高度なレベルに達しているから、争いも起こらず、人生の一日一日、今を楽しむことに費やせる生活が送れる。こういうのってどっちかというと共産主義に近いのかなー。でも、それともちょっと違う。この本の中では民主主義の競争みたいなものが全く無意味なものとして描かれている。確かに競争がなくなれば戦争も起きにくいのかもしれない。オリンピックとかみたいなことについてもそんなものはなくてもいいみたいな感じのことが書いてあったような気が。人は自分自身の中のことを比べていけばよいのだという。確かに自分に勝つか負けるかなのかもしれないけれど・・・。

 私としてはすべての考えに納得がいくわけではないが、戦争のない争いのない平和な世の中は、武器を捨てればできるんじゃないかとも思うことがある。確かに様々な国の脅威があるから武器を捨てられないのだろうけれど、いっせいに全員が捨てれば持つ必要はなくなったりしないのだろうか。誰かにやられることをびくびくしながら、自衛のために武器を持って・・・っていうのは悪循環だよね。

 あと興味深かったのは、愛に反する行動をしているといつかしっぺ返しが来るという部分。これは自分にとって大切な人とかが事故にあったり殺されたりという面に現れたりもして、本人に愛を気づかせようとするらしい・・・。こういう考えって今までも色々読んでいるけれど、どうなのだろう? 例えば事件の被害者になったとき、そのことで犯人を恨んだりすると思う。でも、そこで恨んだら連鎖が断ち切れないんだろうけれど。ただ殺された方はどうなるのだろう? またたとえば家族が殺されて苦しんでいる人の前で、「あなたが悪いから殺されたのだ」などとは言えないと思うんだよね。でも、ある意味、きっと真実をついているような気もしてるけど。自分に悪いことが起こったら、自分が何かしてないか反省した方がいいかもしれないっていうメッセージなのかもしれない。

 なんて、話がずれてしまった。ともかく子供向けというわりに話の内容は難しくてすべてを理解するのには何度も読まないとダメかも。この先、第二段の本も借りてきたけれど、同じような本ばかり読むと頭がこんがらがるので、別の本を読んだ後で読むことにする。


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