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■ 小ネタ・4
新年早々、大雪に見舞われた木ノ葉の里。 下忍総出の雪かきに召集される中、ネジは、一人黙々と日向宗家の敷地内の雪かきに精をだしていた。
「……」
ザッザッ…パサ。 ザッザッ…パサ。 ザッザッ…パサ…そして、エンドレスの効果音。
広い敷地内を白く埋め尽くした雪は、いくらスコップでかいても、一向に片付く気配も無い。 雪かきはかなりの重労働で、低温の外気に晒されながらも、額にはじっとりと汗が滲んでくる。 雪に濡れて冷え切った手を休める事もなく、ネジはひたすら腕を動かし続けた。
「……あ、あの…ネジ兄さん」
暖かそうな外出着に着替えたヒナタが、オズオズと母屋の軒先からネジに声をかけてきた。
「……ヒナタ様。なにか?」
ヒナタに呼ばれ、ネジは雪をかくのをやめて振り返った。
「その…あの…私も、雪かきのお手伝いを…してもいいですか?」
ヒナタは、恐る恐るといった風に、ネジの顔を窺いながら、準備した雪かき用のスコップを誇示するように手に握った。
「…いえ、結構です。これは私が言い付かった仕事ですから」
微かに苦笑を浮かべながらネジは、首を横に振った。
「で、でも! ネジ兄さんだけじゃ、大変でしょう? 私にも出来る事があるなら、手伝わせて欲しいの…」
妙に熱心な表情で、ヒナタは『ネジ兄さんがダメって言っても、絶対に雪かきするもん』と決意をあらわにしている。 ここ最近の事だが、ヒナタは、積極的になったというか、ネジに対してもさほど物怖じしなくなっていた。
「…しょうがないですね。では、こちら側はほとんど終りましたので、集めた雪を日当たりのよい場所に移すのを手伝って下さいますか?」
ようやくネジの許可がでて、ヒナタは嬉しそうに顔を輝かせながら頷く。
「ネジ兄さん。どこに持っていけばいいの?」
ヒナタは、トトトッと、小走りにネジの横に近づいてきた。
「ヒナタ様! 走ると危ないですよ!」
「アッ! きゃあっ」
ネジが注意する側から、ヒナタは凍った雪に足をとられて身体のバランスを崩した。
「危ない!!」「姉上!!」
ヒナタが転びそうになるのとほぼ同時に、日向の中庭で緊張した声があがった。
「…あ、ありがとう。ネジ兄さん、ハナビ…」
一瞬の出来事だった。 足を滑らせたヒナタが地面にぶつかる前に、素早く走りよったネジがヒナタの腕を掴もうとした。 その瞬間である。 どこからともなく、妹のハナビが現れ、ネジとヒナタの間に割り込んできた。 そして、まだ七歳児の力とは思えない勢いで、ネジの背中を蹴り降ろしつつ、姉のヒナタの腰に抱きついて支えたのだ。 けれど、所詮は子供の腕力…勢いのついたヒナタの身体を支えきれるはずもなく、先に地べたへうつ伏せで倒れていたネジの背に、そのまま二人して着地してしまったのだった。
「礼はいいので…どいて頂けるとありがたい…」
ヒナタの言葉に、ぼそり…とネジは呟いた。
「きゃあっ! ご、ごめんなさい! ネジ兄さん!!」
顔面は見事に雪にまみれ、ヒナタの尻にひかれた状態のネジに、ヒナタは真っ赤な顔になって謝った。 慌ててネジの背からどこうにも、まだハナビの腕が腰に抱きついているので、身動きがとれない。
「姉上! お怪我はないですか?」
飄々とした顔でヒナタの身を心配するハナビに、ネジは心の中で低く毒づいた。
『この…確信犯め』
ネジの気持ちもどこ吹く風といわんばかりに、シスコン少女ハナビは、今日も元気で害虫駆除に精をだす。
その後、日向宗家の姉妹の手を借りて、雪かきを終えたネジが、母屋で暖かいお茶を淹れて貰ったとかいないとか……。
そんな小ネタでござい〜〜。 ま、この手のオチは三角関係話の定番ですね。 常に、美味しいシーンになると、現れるお邪魔虫という名の正義の味方(?)水乃さんの妄想する日向家の人々は、良いムードになったり、ときめいたりすると、ギャグに走ります。 なぜって? …だって、書いてるこっちがこっぱづかしい(恥ずかしい)んですもの!
本当だったら、
「あ、ありがとうネジ兄さん…」 頬を桃色に染めたヒナタが、ネジの腕の中で恥ずかしそうに呟いた。 「気をつけて下さい…貴女に何かあったら…俺は…」 ネジは、深く安堵の溜息を吐きながら、思わず本心を漏らしてしまう。 「え?」 ヒナタを気遣うようなネジの言葉に、ヒナタは耳を疑った。 『ネジ兄さんが、私のことを心配してくれてる…?』 「ネジ兄さん…」 ネジの名を呼んだヒナタは、カアッと体温が上昇して顔が火照るのを感じた。
な〜〜んて、なんてね(笑) どだい私の文章力では無理です(涙) なので、ヒナタサイト様でピュアラブを堪能するであります。 そして、エロエロテイストもね♪ カウンターが回って回って、ビビル今日この頃…こんな小ネタでもいいですか?(ビクビク) しかし、ヒナタのふくよかな臀部に敷かれるなんざ…ネジ兄さんってば新年早々幸せ者だよ。
2005年01月10日(月)
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