≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


終わりなき戯言
ネスタッチ
MAIL
HOME

2005年11月03日(木)
【サッカー】リーガ。

<今日の更新>  ○戯言No.660 ○バルセロナのページ

第9節「フィエスタ」
vsレアル・ソシエダ @カンプ・ノウ

前節、マラガに苦戦したもののなんとか勝利をもぎ取り
3位まで順位を上げてきた我がバルサ。
今節もカンプ・ノウでの試合。迎えるはソシエダ。
バスクダービーではビルバオに遅れをとったものの持ち直し、
5位につけている侮れない相手。
FWはいつもの3人左からロニー、エトー、ジュリ
中盤は、トップ下にイニエスタとファン・ボメル。底にシャビ
という攻撃的なスタイル。
最終ラインはシウビーニョ、オレゲールの両SB。CBはエジミウソンとプジョル。
守護神はバルデス。
控えにも攻撃的な選手を揃えています。
FWラーション、エスケーロ、メッシ、マキシ
MFモッタ DFジオ GKジョルケラ
といったメンバー。



<前半>
余裕たっぷりの立ち上がり。
じっくりパスを回して、攻め手を探す感じ。
攻撃に入ったときのスピードアップのタイミング、そして
ボールを持っていない選手の動き出しの速さは相変わらず。
ロニーがボールを持つと、エトー、ジュリ、更にはファン・ボメルといった
ところまでが、ゴール前に顔を出そうと試みます。
前半目に付いたのはシャビ。
中盤の底に入りましたが、うまい具合にパスを散らし、チャンスとみるや
ミドルを狙ったりと素晴らしい動き。
“散らし”という面ではペップの域には達していないものの、
中盤の底で攻撃の舵取りをする様はまさにペップの後継者といっても
いい動きでした。
シャビとイニエスタ、ファン・ボメルが絶妙のバランスで中盤を形成
しているところがこの試合は見ていて面白かったです。
デコ欠場もなんのそのでした。

対する、ソシエダ。まずはきっちり守るところから入ったようです。
集中を切らさず、丁寧に対応していたように見えました。
出足も鋭く、なかなかい立ち上がり。
攻撃に入ったときもピッチを大きく使って、早い展開を見せ、
クロスの精度もまずまず。好調ぶりを伺わせる立ち上がりです。
しかし、誤算だったのは前半で2人の選手を負傷のため交代させざるを
得なかったこと。ゲームプランはかなり崩れたでしょう。

ソシエダにも何度かいいプレイがあった時間。先制点はバルサでした。
17分、攻め込まれていた状態で、イニエスタがねばり強い守備から
ボールを奪い返し、すぐさま左のロニーへ。
ロニーは一気にスピードアップ。(もちろんエトー、ジュリも)
左サイドで一人交わしますが、ソシエダの戻りも速くスピードダウン
したかに見えたんです・・・
しかし、そこからワンステップでクロスを上げました。
DFは中央にいたエトーをもちろん、マーク。
しかし、ボールの落ちた先に飛び込んできたのは、エトーでもジュリでも
なく、

ファン・ボメルでした。自陣から駆け上がってきていました。
運動量豊富です。
空手の二段蹴りのように左足を振り上げてから、右足でのボレー。
見事にゴールに吸い込まれました。

ソシエダも、これに落ち込まずに、逆襲。
ニハトが完璧に裏を取って飛びだしました。バルデスと1vs1でしたが、
これはバルデスが読み勝ち。完璧にストップしました。
これが決まっていればまだ分からなかったんでしょうけど・・・

ボールをマイボールにしてからの展開が早い。昨期のいい頃に戻った感じ。

追加点は35分。
ファン・ボメルに預けたボールをもう一回もらったロナウジーニョ。
2タッチくらいボールを触ります。パスという選択もあったはずですが、
抜かれることを恐れてなかなか近づいてこないDFを見るや否や、
右足一閃!インサイドで蹴ったとは思えないくらいのスピードボールが
ゆるくカーブを描いて、すんごいコースに。
リエスゴも反応できず。追加点。
今のロニーはどうしようもないのかもと思わせるプレイ。
つめれば抜かれる、詰めなくてもスゴイミドル。手がつけられない。

その後もエトー、ジュリといったところがゴールを積極的に狙って
バルサペースで前半終了。


<<後半>>
攻守ともにソシエダを圧倒し始めたバルサ。
イニエスタもいきいきとボールをもらい、軽やかなステップでシュートを
撃つなど素晴らしい動き。イニエスタは守備もうまくなっています。
労を惜しまず、戻ってうまいチェックも見せていました。

7分にもロニーがエラシコでDFを交わしてPA内侵入。
走り込んできたエトーに合わせようとしますが、惜しくも合わず。

追加点が生まれたのは、14分でした。
ロニーが自ら得たPAギリギリの位置での左からのFK。
(これはシミュレーションではなかった)
速い、そして低い。高速スライダーのようなFK。ブラインドから
表れたボールにリエスゴも反応しきれませんでした。

3点をとったことで余裕の選手交代。
シャビを下げ、今期初出場のモッタ登場です。大歓声に迎えられるモッタ。

さらに23分には、ガリ・ウランガが二枚目のイエローで退場となると
ロナウジーニョを下げてエスケーロを投入。余裕の展開。
ロナウジーニョはスタンディングオベーションで見送られ、お役ご免。
30分にはうれしいゴールが生まれます。
シウビーニョのCKを走り込んできて魂のゴール!!
カピタノ!カルレス・プジョルのゴールが生まれます。
2002年のテネリフェ戦以来のゴールだそうで、ホントにうれしそうでした。

これで4点目。カンプ・ノウはフィエスタ状態に・・・

更に、35分には少し不満そうではありましたが、エトーに代えてラーション投入。

ラーションはベテランらしく、ホントに相手にとって嫌な動きをします。
無駄な動きが少ない。しかも決定的なチャンスをゴールに冷静に流し込む
テクニックは本当に見事。

40分そのラーション。
中央で手を挙げてシウビーニョにボールを要求。
シウビーニョはラーションの動きに呼応するようにクロスを上げます。
DFとGKの間に落ちる絶妙のクロスはGKとDFの間でワンバウンド。
その難しいボールに走り込みながら合わせたラーションの技術。
素晴らしいゴールでした。
前節のループといい、今節のヘッドといいラーションのゴールは美しい。

シウビーニョはここ数試合ジオからスタメンを奪っていますが、
本当に状態がいいです。クロスの精度、ロニーとのコンビネーションと
いうところでもいいところを見せています。

結局、ソシエダに為す術はなく、このまま試合終了。


<最終結果>
バルセロナ 5−0 レアル・ソシエダ
17分 ファン・ボメル(ロナウジーニョ)【BAR】
35分 ロナウジーニョ(ファン・ボメル)【BAR】
59分 ロナウジーニョ(FK) 【BAR】
75分 プジョル(シウビーニョ)【BAR】
85分 ラーション(シウビーニョ)【BAR】
ネスタッチ的MIP ヘンリク・ラーション
動きの質の高さが見ていて素晴らしい。
ゴールを獲るための動きを熟知しているように見える。もちろんパスの
出し手も見事なんですけど、それにしっかりと合わせる技術の高さ。
経験がものを言っている気がしました。エトーも学んで欲しい。
(まあエトーは今でも凄いんですけどね・・・)
これで2位浮上。(1位はオサスナ、3位にレアル・マドリー)



<次節展望>
CLでもパナシナイコスを5−0で破り圧勝だったようですね。
メッシが大活躍だったとか・・・uefa.com情報しかないんですけどね(^^)

リーガの次節は予想に反して、好調に来ているヘタフェとのアウェイゲーム。
この勢いなら大丈夫だとは思いますが、ここで一気に波にのってその次の節の
クラシコ(11/19)を迎えてもらいたいもんです。

クラシコまであと16日・・・