3本の映画の感想を書きたいと思います。 具体的な感想は一応反転させておきました。 画像をクリックするとそれぞれの映画の公式HPにとびます。
まずは韓流ブームに乗って(^^)
 以前(2003/7/29)の戯言で「猟奇的な彼女」を紹介したんですが、 その主演女優チャン・ジヒョンが主演の韓国映画です。 確か監督も同じだったかなぁ?? 「猟奇的〜」が気に入っているもんで、まあとりあえず見てみようかと 思って借りました。 感想
チャン・ジヒョンはやっぱりキレイでした。 しかし、「猟奇的〜」ほど楽しめなかったのはやっぱり ストーリーにムリがありすぎたのかなぁ。 まあそんなこと考えないで見ればいいんだろうけど、 つっこみどころ満載でした。 純粋に彼女が、愛する人を失う中で変化し、成長していくドラマ ととらえればそれなりに感動的な場面もあり、グッと来る部分が ないわけでもないのですが、どうにも常識的なところで どうしても納得いかない部分がネスタッチには多く。 そこが気になって純粋に恋愛映画として楽しめなかったです。
一番の盛り上がるところで、X-Japanの「Tears」が流れるんですが、 それにも違和感がありました。 「Tears」は好きな曲だし、いい歌だなぁとも思うんですが・・・
細かいことの気にならない人にはお勧めです。
続きまして。
 最年少で芥川賞を受賞(「蹴りたい背中」)した綿矢りさが 原作でこちらも文藝賞を受賞した「インストール」の映画化です。 更に主演が今ノってる女優上戸彩となれば、話題になりますよね。 つっても映画館で見ようとは思わなかったし、原作にしても なんか作者イメージ先行の気がして、彼女の作品は読んでいないのです。 そこが綿矢さんの気の毒なところでもあるかなぁ。 さてこっからDVDの感想 感想
まあ上戸彩の魅力は別にして、純粋にストーリーを見ての 感想を書きます。 17歳という微妙な年齢の意味のない焦燥感がうまく描かれていたと 思います。 人との出会いが人生を変えるんだなぁと思いました。 この映画の主人公の場合は、近所の変に大人びた小学生(神木隆之介)でした。 かなり倒錯した雰囲気もあり、高校生と小学生が風俗チャットでバイト するっていう設定も不思議ではありましたが、なんか現代を象徴 しているような気がしました。 映像自体もポップで不思議な感覚。 上戸彩のファンなら見ておいて損はないと思います。
最後は
 三谷幸喜原作・脚本の映画です。 正直、ボクカノのよりもずっと泣けました。というか泣いた。 いや、三谷さんの作品なのでコメディなんですけどね。 感想
時は昭和15年。日本は戦争への道をひた走っている時代。 「娯楽」なんてとんでもない。台本などの検閲も当たり前。 表現の自由??ないよそんなもの。そんな雰囲気の時代。
二人の男が出会います。 一人は喜劇作家の椿一(稲垣吾郎)。 もう一人は警視庁の検閲官、向坂睦男(役所広司)。
なんとか上演中止に持ち込もうと無理難題をふっかける向坂と そこをかいくぐって向坂の注文を聞きつつなんとか「笑」を いれようとする椿。 二人の7日間の物語。 ストーリーはほとんどが取調室で二人が向かい合ってのシーン。 大きな動きがあるわけでも景色が綺麗なわけでも、すごい登場人物 が出てくるわけでもないんだけど、ものすごく引きつけられる。 次はどんな難題をふっかけるんだろう? どう、面白くするのか??
どんな難題にもへこたれない椿と、次第に検閲を超えて、 台本直しをしている向坂の変化。二人のやりとりが軽妙で・・・ いや、最高です。
最後には、二人の真意や7日間かけて築いた絆というかそういうものも 見えて、泣けました。こんな時代もあったんだろうなぁと。
今日紹介した中では一番のお勧めです。GW中に是非。
戯言No.578
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