19節,20節のレポをお送りします。 1月に入ってからという物,バルサの試合がレアルの裏番組として デジタルWOWOW(WOWOW3というやつ)で放送されてて, 結局,火曜日とかにリピートされたものを見るしかない状況で 仕事しながらでは,なかなか週末にならないとそのビデオもチェック できず・・・ 今週は今朝(1/23早朝にやったものをLiveで見ました)やったので それはすぐにお送りできるのですが・・・
<19節> これで前半戦終了です。全チームとの対戦が済んだことに なりました。2位に7P差をつけているとはいえ,年明けのバルサの 調子はお世辞にもいいとは言えず,前節のビジャレアル戦での大敗を 引きずっていないか心配でした。 対するはソシエダ。今期はここまで13位と低迷。 やっぱり中盤に君臨していたシャビ・アロンソのリバプール移籍が 大きかったのでしょう。コバチェビッチ,ニハトといったところは 頑張っているようですが・・・
この日は,デコが累積警告のため出場停止。同じポジションには イニエスタが入りました。それ以外は不動。 そのイニエスタ。開始早々に鋭い飛び出しからPAに進入。 かなり微妙な判定ではありましたが,PKゲット。 早い時間帯での先制点のチャンスになんとなく選手達の間を 流れていた重苦しい雰囲気が和らいだ気がしました。
キッカーはエトー。 狙い澄ましたキックはゴール左隅へ・・・ 「ポストォ!郵便でぇ〜す」(By.カビラ) 絶好のチャンスを逃して,またしても重苦しい雰囲気に・・・
デコを欠く中盤でのプレスがいつもよりも甘く,相手に自由にボールを 持たれているのがすごく気になりました。そこから簡単にDFラインの 裏にパスを通されてしまう場面もしばしば。 幸い,ソシエダにはリケルメのようないいパサーがいなかったため, 大けがにはつながりませんでしたが,ひやりとする場面が多々あったのも 事実。デコがいればもっと中盤でのプレスもかかったんでしょうけど, イニエスタではまだデコの代わりはつとまらないようです。 攻撃面では同等かそれ以上のプレイも可能だとは思うのですが・・・ 支配率では上回っているもののロナウジーニョが全く目立つこともなく, シャビの散らしもイマイチ。 ジュリも無理な突破からボールを失うなど,ちょっとむごい展開のまま 前半終了。 後半も重苦しい展開。 前線にいい形でボールが渡らず,一進一退。 時折鋭いカウンターから危険な場面を作られるなど苦しい展開でした。 バルサのチャンスもソシエダのGKがこの日は当たっていて,おさえられて しまいました。 時間はどんどん過ぎていきます。ああ,このまま引き分けかぁ・・・ と思ったときでした。 後半35分。 左からのCK。キッカーはシャビ。 ニアに蹴ったボールは飛び込んできたマルケスへ・・・ ソシエダのDFも競りにきていたのでちょっとかすった程度で ゴール前へ流れていきます。 中央で待っていたのはエトー。 かなり無理な体勢で跳んだはずなんですが,(体は流れていた) その体勢から頭をどうやって振るんだっていうのが感想。 とんでもない体勢からのヘッドがゴールネットを揺らしました。 これはエトーのバネを持ってでしかできないヘッドでした。 結局これが決勝点となり重苦しい展開ながらも貴重な勝ち点3をゲット。
<全体的な感想>○いいこと●悪いこと ○エトーが得点ゲット。 ○苦しみながらも勝ったこと。 ●ロナウジーニョに元気がないこと。 ●ジュリにキレが見えないこと。 ●プジョルに疲れが見えること。(これが一番心配。代わりはいない。)
<20節> デコも戻ってきてベストメンバーでのホーム戦。 ジェラールも故障明け初のベンチ入り。
相手は下位に沈む,ラシン。過去8年リーガでは負けていないそうです。 試合開始から5分みただけで,「今日のバルサはいい」と思いました。 サイドをグイグイえぐっていたからです。 ラシンの左SHレゲイロを封じるためだとは思うのですが,シャビから ジュリ,そしてベレッチへすごい勢いでパスが通っていました。 更にデコが戻ってきた中盤はチェックが早く最終ラインより前でパスカット。 それをすぐに攻撃につなげることができていました。
先制点はすぐに前半8分。 最終ラインのオレゲールからシャビへ。 シャビが選べたパスコースは3つ。 右に大きく開いていたジュリ。左斜め前にいたデコ。 そして前方,DFラインの背後へ飛び出そうとしていたエトー。
 シャビの選択は一番難しい,エトー。なにせ,2人のDFに挟まれていた のですから。成功するパスコースは限られていました。 シャビがそこにドンピシャのパスを通すとエトーはワンタッチで ボールを前に運びます。そのまま2歩でDFを置き去り。 角度はかなり厳しかったものの,出てくるGKをあざ笑うかのように 股抜き。ボールはニアポストをかすめゴールゲット!! 右足を少し痛めているというのが嘘のようなトップスピード。
その後も,好調時のバルサを見るようなプレイの連続で,ラシン ゴールに襲いかかります。今日は右から攻めるというのが 徹底されていたようで,ジュリ,ベレッチの出番がものすごく多く, 右に振ると見せかけて,中央のエトーへ,更にはデコから左の ロニーへと多彩な攻撃をしていました。
守備面もデコがいるのでプレスが効きます。面白いようにこぼれ球を カットして攻撃につなげていきます。 でも,あと一歩のところで点が入らない・・・ なんか攻めても攻めてもという感じで前半終了。
後半も圧倒的なバルサペース。ラシンは全く見せ場を作れません。 しかし,10分過ぎプジョルが交代。 (前半にマルケスとぶつかって軽い脳震盪をおこし,眩暈がするために 大事をとったらしい。) ここから少しずつラシンの方にも見せ場が・・・ ここら辺がプジョルの存在感(コーチング,ラインコントロールも含めて) なんでしょうね。 ちなみにプジョルに代えてシウビーニョ投入。ボランチのマルケスが 最終ラインに入り,ジオがボランチへ。 う〜〜んほれぼれする配置変更。
でも,DFの裏を取られたり,突破を許したりと危険な時間が。 ここで流れを変えるためにジュリに代えてイニエスタ投入。
こういうときに活躍するのが
 29分でした。 ゴール左でボールを受けたロニーは横に移動しながらドリブル開始。 細かいフェイントから右に左にボールを持ち替え,DFを幻惑。 巧みなシュートフェイントを入れながら,ゴールを見ることなく ワンステップで右足を振り抜くと,逆サイドネットへ向かって低い 弾道のシュートが突き刺さりました。
 流れの中からは今期初ゴールとなりました。 ラテンのダンスも出て一気にカンプノウが盛り上がります。
さらに二分後。31分。 今後はデコが同じように左から内に切れ込んできてシュート。 DFの足に当たってコースが変わるというGKには不運な面もありましたが, 貴重な追加点。
これでエトーはお役ご免。 久々ベンチ入りのジェラールと交代です。 なぜかCFでの出場です。それでもポストプレイをしたり,ゴール前で 競り合ったりとなかなかの動きでした。 (まさかライカールトさん,使うつもりじゃないでしょうね・・・) その後も,攻め手をゆるめることなく押しきりました。 残り五分で後2.3点入っていてもおかしくない崩しっぷりでしたよ。
圧巻は44分。なぜかCBのオレゲールがオーバーラップ。 ロニーからのパスを受けてミドル! まあたいしたことない威力のシュートでしたが,この時間にCBが 流れの中からシュートって・・・
<全体的な感想> ○デコの素晴らしさ。攻守に活躍。 ○ロナウジーニョの復調。とても楽しそうでした。 ○シャビのパス精度。 ○エトーのトップスピード。速すぎ。 ○ジュリ,ベレッチの右からの強烈な攻め。 ●マルケス,プジョルの疲労度。 いずれにしろ,この試合はとてもバルサらしい試合になりました。 攻守に圧倒。ラシンを一蹴しました。 これで好調時に戻ったかな??
ふぅ。2試合分は疲れます。 戯言No.543
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