スイマセン。仮眠のつもりが,マジで寝てしまいました。
さて,お約束通りクラシコの感想を。

バルサ完勝です(^^)V 圧倒的な攻撃力でレアルをねじ伏せました。
両チームを分析してみたいと思います。 <レアル・マドリー>
アウェーということもあり,引き気味のレアル。 まず,ここが間違いだと思うんです。
やっぱり「守る」チームではないと思うんですよ。銀河系ですから。 どうせなら,真っ向勝負でガチンコの撃ち合いってのも見たいな とか思ってたのですが。
レアルの攻撃はやっぱりどうしても「個」に頼っている気がしました。 確かに局地的にみれば,フィーゴやジダンなどはさすがでしたが, なんかチームとして有機的に動いていないというか・・・ 確かにあれだけの選手が揃っているので「個」vs「個」の部分では 上回る部分がなかったわけではないし,それを生かしてカウンターから バルサゴールをおびやかす場面もありました。 しかし,やっぱり怖さは感じませんでした。 「組織」があってこその「個」だと思うんです。特にサッカーは。 もちろん「個」を生かすための「組織」でなければ,ネスタッチの嫌いな ファン・ハールのようになってしまうわけですが。 (今,思い出してもあの時期のバルサのつまらなかったことを思い出します)
思いつく選手だけコメント。 カシージャス 最後の壁としてあの守備陣の背後をよく守っているとは思いますが, バルサの先制点は完全な凡ミス。
ロベカル カシージャスとのお見合いの凡ミスはいただけませんでした。なんか この試合はずっとおかしかったなぁという印象しかありません。
ベッカム,グティのダブルボランチ このコンビで中盤の守備を担わなければならないというのは酷です。 キープ力はあると思うのですが,ボール奪取能力が低すぎるので。 ここで守備できないから最終ライン(特にサルガドに)負担がかかる。
サルガド レアルの中では一番がんばっていたと思います。 守っては,中盤の尻ぬぐいに奔走。そして相対するロナウジーニョに 必死にくらいついてねばり強く守備をしていました。 時折破られることはあるにしろ,頑張ってるなぁとは思いました。
フィーゴ さすがのテクニックで右サイドから攻撃をしかけましたが,バルサの 積極的且つ執拗ななプレスに苦しみました。
サムエル さしもの「壁」もバルサの二の矢,三の矢の前に苦しげな表情を みせてました。それだけバルサの攻撃力があるってことでしょうけど, 中盤のサポートがあってこその最終ラインの守備だと思うので, 気の毒な面もあります。
ロナウド,ラウール,オーウェン 守備に奔走するラウールってのはやっぱり可哀想でもったいない。 ロナウドはチャンスらしいチャンスもなく前線からプレスする体力が ないような気がする。 唯一オーウェンはバルサゴールを脅かしました。 いっそのこと一度,オーウェン&モリエンテスってのでやってみて 欲しい。
<バルセロナ> 圧倒的なホームの雰囲気の中ではあったにしろ,チームとしての完成度で レアルを完全に上回っていました。 前線からの積極的なプレスで,高い位置でボールを奪うと矢のような攻撃。 ボールへのアプローチの早さ,動き出しの早さ。攻撃をしても守備をしても スピード感があるのが今のバルサのいいところ。 誰かがボールを持つとそれにともなって必ず全員が動き出す。 あるものはオーバーラップ,あるものはカバーリングとその判断が 的確で早い。強いはずだなぁと画面をみていても分かります。
今のバルサは「早い(速い)」っていうのがネスタッチの印象です。 (単純にスピードだけではなくてね)
バルサがボールをキープすると,1タッチ2タッチでどんどんボールが 前に運ばれていく小気味よさがあります。 エトー,ラーション,ロニーですら労をいとわずプレスをかけ,相手が苦しくてパスをだしたところをデコやシャビ,マルケスがカット。 そこからの素早い展開。 奪うべくして奪ったという場面が90分で何度もありました。
先制点もロベカルとカシージャスの凡ミスはあったにしろ,前線から 積極的にプレスをしかけ続けていたエトーがそれをしっかり狙っていた からこそ奪えた点でした。
思いつく選手だけコメント ロナウジーニョ とにかく,クラシコを楽しんでいる。そんな感じで楽しそうでした。 ロニーの「個」が生きる「組織」が今のバルサにはあります。 彼がボールを持つと,周りが信頼して動き出すのが印象的でした。 連携ばっちり。
エトー マドリードキラーと言われるだけあって動き抜群。 抜け目のないところを見せました。ロニーに譲ったものの,PK奪取の 時の自陣からのドリブルのスピードは圧巻。 トップスピードにのってしまったらもうどうしようもないという充実振り。 独特のステップをふむドリブルも相手はやっかいでしょう。
ラーション 全治6週間の怪我だそうで心配です。前線で体を張っていましたし, 飛び出すタイミングも抜群。 上背はそれほどでもないけど,空中戦も強いので,バルサの攻撃を 3Dにする上で有効な選手だと思いました。ヘッドで惜しいシュートが ありました。
デコ 頭が下がります。 黙々と自分の仕事をする職人に見えました。 冷静でクレバーな選手だなと見るたびに思います。判断力が素晴らしい。 ロナウジーニョとのパス交換で2人だけで左サイドを突破していくところが スゴイと思いました。 ファン・ブロンクホルストの得点もアシスト。
シャビ 周りの動き出しがいいので,パスを散らす役のシャビも凄く やりやすそう。とても窮屈そうにパス出ししていた2・3シーズン 前が嘘のよう。
ファン・ブロンクホルスト 充実してます。得点シーンも鋭い飛び出しで角度のないところから 素晴らしいシュートでした。攻守の切り替えの判断がいい。
最終ライン カウンターで危ない場面もプジョルを中心にきっちり守りました。 ベレッチもいい攻め上がりを見せていたし,あのクラシコの雰囲気を控えの シルビーニョやダミアーに経験させられたのもよかったかと。 ネスタッチ的にまだV.バルデスに絶対の信頼をおけない部分は あるのですが,それは時間が解決してくれるかなぁと思ってます。
またしても怪我人がでてしまい,層が薄くなってきたのが気になります。 ただ,クラシコは完勝です。 とりあえず,ウィンターブレークまでこの調子でいってほしい。
ここまで読んでくれる人がどのくらいいるのか分かりませんが, 長文失礼しました。 は〜。書くの疲れたぁ。ジャンプ感想のQウェルさんの気持ちが少し だけ分かりました。
戯言No.517
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