こっ恥ずかしくて，書くのを躊躇していたところがあるのですが，
私の好きな詩を紹介したいと思います。
昨日の夜，押入をちょっとあさってたらですね，小学生の時のものが
入っている箱が出てきまして，そこをちょっと見てみたら
小５の時の国語のノートが出てきたんですよ。
こぎたいない字で，見られたもんではなかったのですが，
その一番最初のページに視写（見て写すやつです）してあったのが
この詩です。
今読むと小学生には難しい言葉もありますし，難解なところもありますが，
担任の先生に紹介されてなんかジーンとしたのを思い出しました。
感動を押しつけるつもりはありません。
だから私の感想も書きません。ただネスタッチが好きな詩だというだけ。
自分の感受性くらい 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
人のせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもがひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに残る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
戯言No.440＜了＞
ＢＧＭ：瞳をとじて By.平井堅
 （←画像クリックで公式ページ）
映画化された「世界の中心で，愛をさけぶ」の主題歌ですね。
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