満足して、驕り高ぶってもらっては困りますが、 ポーランド戦の日本代表はかなり良い出来だったと思います。 2−0というスコア以上の差を感じました。 チームとしての完成度というかそういったところで 日本代表はポーランド代表の上をいっていたと思います。
正直なところ、GKデュデクの安定感は素晴らしいし、 W杯欧州予選のポーランドの守備陣の出来から言って かなり苦戦するのではないかと思っていました。 負けるかなとは思いませんでしたが、攻めあぐねるのでは と思っていたのです。 ところが、ヒデ、市川、小野の中盤の攻撃を組み立てるラインが 素晴らしかったですし、
ヒデはさすがの存在感で、中盤で指示を出し攻守に貢献度が 高かったと思います。市川とのコンビもなかなかで、チャンスを 作っていました。市川のロングパスからのカウンターは 華麗にデュデクを交わして決めて欲しかったですけど・・・ やっぱり代表には必要な戦力だということを十分にアピール できたと思います。
市川は最初のクロス(こぼれ球をヒデが先制点に結びつけたやつ) こそ精度を欠く、ミスキックになりましたが、 高原へのアーリークロス。ヒデへのロングパスと非常に 素晴らしい攻撃のセンスを見せていたような気がします。 前回のウクライナ戦では緊張から堅いところもみられましたが、 今回ははつらつとしたプレイでした。 伊東の故障もあるので、市川が最終メンバー23人に残る 可能性がグンと高まったのではと思う動きでした。 ヒデのパスとの相性もいいような気がする動き出しでした。
小野はいつもよりも左サイドを突破して攻撃にいく回数は 少なかったですが、それでも右の市川の動きをみて、 両サイドのバランスをとる動きをしているように見えたし、 高原のゴールが生まれる市川のクロスの前に左サイドから 正確なロングパスを通したのも彼でした。 トルシエの好きな“バランス”をとる動きがとれていたと思います。
でも、この3人よりもすばらしいなと思ったのは
戸田和幸
です。 若干精彩を欠いていた稲本とは対照的に安定感抜群でした。 素早いチェック、コースを消す動き。DFラインとの連携も 見事で、危険なところを早めに潰していたと思います。
稲本の動きが本調子でなかったのは気になりますが、 DFラインは宮本を中心にいいカバーリングを見せていたし、 福西もウクライナ戦よりはよかったと思います。 まだテストマッチは残っているので、今後もチームとしての 完成度を上げて欲しいと思います。 次回はぜひヒデと三都主の相性を見たいものです。 DFラインで新戦力を使う必要はないのでしょうか? 松田とか万全ではないみたいな気がするんですけど・・・ 鈴木秀人とか大岩とか使っておいてもいいような。
とりあえず、おめでとう日本。
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