Paul - 2009年10月24日(土) 耳を塞いで、目を閉じて、唇を閉めて、 じっとその場にしゃがみ込んでいた。 何も見ずに生きることはなんて楽なのだろう。 上手に歩ける私はいま、盲目の住人。 伸ばした指先に触れるものも、すべて私のもの。 流された血を知らぬ私はいま、砂上の楼閣。 死に人は私の足元で這いずりまわる。 その醜い姿でも生きたいと目を刃にさせて。 男は私の中でうごめきまわる。 その愉快な姿でも往きたいと腰を遊ばせて。 夜明けは近い。 さあ、ゆっくりを瞼を開いて、垂れ流された真実と嘘を見よう。 ...
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