いきなり言われた後輩Oは面食らっちゃったかもしれないな。 たまたまエレベーターで遭遇した後輩にとんでもない質問を投げかけちゃったんだもん。 私 「職場で1番小さい男の子って誰かな?」 後輩O「・・・」 後輩Oったら質問の意図なんか分かるはずなくキョトンとした顔。 それでも少し考えて「Tかもしれませんねー」 2人とも目的のフロアに着いちゃったけど同じ階で降りてからも話は続行。 偶然にも名前の挙がったTクンが資料を乗せた台車を押して私達の前に現れちゃったりして。 Tクンには悟られないようにお互いに目配せ。 彼が去った後からいざ本題。 私 「なぁるほど。小さいかもねー」 後輩O「で、何か?」 私 「子供が卒業式を迎えるんだけどスーツを借りられないかと思って」 長男の卒業式には進学する私立中学の制服を着せる予定だったのに学校の方針で着用不可だって言うんだもん。 受験に失敗しちゃった子への配慮もあって配送が3月末だって。 先輩ママから「男の子はスーツか中学の制服って子が多いよぉ」って知らされてた私は予定が狂ったって言うか。 とりあえず市内のお店を見たりはしたんだけどどれもパッとしない。 しかも1回限りの着用に購入は無駄なんじゃないかなって思ったりして。 で、考えたのが職場のちっちゃな後輩のスーツを借りるって作戦。 エレベーターの中で遭った後輩Oに該当者を相談してみたってわけ。 エレベーターホールでタバコを吸ってた後輩Kも加わって。 長男って150�僂魃曚靴燭个�りで身長は大きくないけど剣道してるからヒョロヒョロじゃないし。 大学を卒業してまだ数年しか経ってない後輩達だから私より長男の年に近いのかな。 「僕の時はスーツじゃなく半ズボンでしたよぉ」とか「大きさ大丈夫ですかね?」とか。 さっき通ったTクンってどのくらいの身長なのかなぁ。 上着はいいとして身長差はズボンの長さに影響しちゃうんじゃないかってのが1番の問題点。 でも3人で出した答えは「Tクンに打診してみる価値はあるかも」 私からいきなり聞いたらTクンもビックリするだろうし何よりプライドを傷つけちゃうんじゃないかって。 ってことで後輩Oが「僕が聞いてみますから」 まさか今日のうちにTクンの感触を聞いてもらえるとは思ってなかったけど早速後輩Oが私の所に参上。 「僕のでいいのかなぁなんて言ってましたけど貸してもいいって返事でしたよぉ」 それにしても卒業まで残り1ヶ月だからうかうかしてるとあっという間に過ぎちゃうんだろうな。
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