宿題

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2006年12月23日(土) 松本大洋ロングインタビュー
僕、子供のころ親と離れて暮らしていた時期があって、
そこを脱走するんですね。
そこは親と別れた子供が暮らしている施設なんですけど、
でもまあ、何回脱走したのかな?
そんなに多くはないんですけど、六、七回やったかな。

─それは多いですよ(笑)。

でもねえ、二年三年いたわけじゃなくって、
六年くらいいたんですよ。だから年イチで、
「あ、また出たな」っていう感じだったと思うんですけど(笑)
でもね、それで捕まるんですよね。
車盗んで逃げたこともあるんです(笑)。

─それは何歳のときなんですか?

小学校三年生ぐらいかな。
車は二回ぐらいやって、溝に落としたり、電柱にぶつけたりした(笑)。
車はやばいってことになって普通にバスで逃げるんですけど、
お金がなくなるんですよ。
で、その先にあったのが僕のなかで『鉄コン筋クリート』の
世界なんですよね。
もちろん連れて帰られるし、お金もなくなるんですけど、
大人からお金をカツアゲしようと思ってた。
そのときにすごい仲のいい友達がいて、
その子と一緒に「逃げ出して、海のそばで家を作る」
っていう約束をずっとしていたんですね。
でもそうはうまくいかないし、大人をカツアゲするなんで無理だし、
それで町をこうふらふらしていると、また
連れて帰られるっていうのをやっていました。
だからわりとそれが(鉄コン筋クリートの)ベースになっているのは
すごくよく分かるんです。

─そういう個人的な体験がベースにあるとは
とても分からないですね。

あまり言ってこなかったんですよね。


★松本大洋ロングインタビュー◇フリースタイル★

マリ |MAIL






















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