宿題

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2006年11月26日(日) タモリ先生の午後2007/タモリ
ある本を読んでいたんです。
アメリカのコンピュータ会社につとめている、まぁまぁの人……
ハーバード大学とかを出ている人が書いたんですけど。

「人は、何かをしゃべる。
相手につたわるつたわりかたは、正確にはいかないから
いびつな内容が世間に蔓延してしまう」

簡単に言うとそういう内容の本なんですけど、
まぁ、当たり前のことなんですね。
当たり前のことなんだけど、書いている人のほうは……
異様に盛りあがるんですね。
「たぶん、自分の書いたことを読みなおしてないんじゃないか」
と思うぐらい、異様に盛りあがっちゃうんです。
はじめのほうで「書いた人はまちがえてないか?」
と、読んでるほうにははっきり、わかるんだけど、盛りあがって、

「人々が、自分の心にあるものにそれぞれ、
なにかを強引にむすびつけるからこそ誤解が蔓延してしまう。
だから、教育というのは まったく前提条件のないところで
やりはじめなければならない」

と言うんだけど……そんなの、ありえないんですよね。
ありえるはずがないのに、本人は、ものすごく盛りあがっている。
だから、途中から、「バカじゃないか」と思うと同時に、
「まちがっているけど、本人は、ものすごく盛りあがっていること」
が、おもしろくなっちゃって。
途中から、「こいつ、盛りあがってんなぁ」と。
本人も、最後に、はたとそのことに気がつくんですよ。

「まったく前提条件のない生徒がはたして、いるのだろうか?
 ……いない」

白紙の状態で教育なんかできっこないということに気づくんですが、
この人のすごいところは、気づいたとわかったときに
どういう解決方法をとったかというと……。

「これはたいへんにむずかしい問題なので
 みなさん、アンケートをください」

と書く……なんなんだ!(笑)
最後は、アンケート。
気づいたなら本を出すのをやめりゃいいのに
出してるんだもん。


★タモリ先生の午後2007/タモリ★

マリ |MAIL






















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