宿題

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2005年06月20日(月) 新釈落語咄/立川談志
世の中なんざぁ判っているつもりでも、ほとんど判っていない。
精々判って正常、異常、精神病、の類あたりまでで、
人間の本当の気持ち、了見、その行動なんて判らナイ。
判らないから、どこかに線を引いて、昔の大道の商人ではないが
「お客さん、この線まで、この線まで」ってなもんで、
その線までの理解を世間では、一般常識とか言っているのであろう。……
してみりゃあ常識とか、正常なんざぁ、ほんの少々、
皆が判ることだけをまとめたに過ぎない。
で、落語てなぁ、常識でまとめられない部分、
つまり非常識と世間一般にいわれている行為、思考を肯定し、
それを語ることを売り物にしながら、
その奥にある人間にとって何だかワカラナイもの、落語のフレーズでいうと
「夢でオナラを踏んづけたような」もの、
つまりフワフワして混沌として、辻褄の合わないような部分にまで入り込んでくる。


★新釈落語咄/立川談志★

マリ |MAIL






















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