宿題

目次(最近)目次(一覧)pastnext

2005年04月03日(日) ほぼ日での対談/しりあがり寿×宮藤官九郎
<宮藤>ぼくがしりあがりさんの原作を読んでとくに衝撃を受けたのが
三途の川を挟んで生と死が別れてるところなんです。
「死」の世界から「生」の世界に戻るために「川を渡る」んじゃなくて
「さかのぼる」という発想です。そこにいちばんしびれました。
なんてすごいこと考える人なんだと思って。それを映画でもどうしてもやりたかったんですよ。

<しりあがり>映画でああいう解釈をしたのには驚きましたね。
原作ではぼかしてるんですけど。

<宮藤> 生と死、夢と現実の境目がわからなくなる、男と女もそうですけど、
ぜんぶ間があやふやな世界のなかで、最後にリアルっていうのはなんだ?っていうのを、
弥次さん喜多さんの2人が1個見つければいいや、って映画にしたかったんですよね。
もうひとつ原作を読んで思ったことは、弥次喜多の2人は、離ればなれになったとたんに
急にドラマチックになるんですよね。2人そろってるとドラマが起きない。
映画でもそれを意識しました。

<しりあがり>そうですね。2人ともドラマの傍観者みたいになっていっちゃうんですよね。

(ってことは、この2人がただ「いる」状態というのがもう完成された‥‥)

<宮藤>「幸せ」っていうことなんですよね。


★ほぼ日での対談/しりあがり寿×宮藤官九郎★

マリ |MAIL






















My追加