宿題

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2004年02月24日(火) 千利休(秀吉が催した北野大茶会の高札)/赤瀬川原平
●北野の森において、向こう十日間、天気次第で大茶会を催し、

御名物どもを残らず取り揃え、数寄執心の者に見せる。

●茶湯執心とあらば、若党・町人・百姓以下によらず、釜一つ、釣瓶一つ、呑物一つでもよい。

茶のない者は、こがしでも苦しゅうない。持参すべし。

●茶湯の座敷は北野の松原だから、畳二畳敷で事がすむ。

ただし、侘び者は、稲掃でも、筵でも苦しゅうない。茶座の順序などは自由でよし。

●日本の事は申すに及ばず、いやしくも数寄の心がけある者は、唐国の者までも、まかり出よ。

●このように仰せ出だされたのは、侘び者を不憫におぼしめされてのことだから、

このたびまかり出ない者は、今後、こがしを点てることも無用である。

まかり出ない者の所へ参ることも無用と心得よ。

●特に侘び者とあらば、誰々、遠国の者に括らず、

秀吉公のお点前でお茶を下されるはずだ。


★千利休/赤瀬川原平★

マリ |MAIL






















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