宿題

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2003年11月04日(火) くまのぷーさん/ミルン
「いちばんいい方法はだね。」と、ウサギがいいました。

「ぼくは、これだと思うんだ。いちばんいい方法はだね、ルー坊をぬすんで、

かくしてしまうんだ。すると、カンガが、『ルー坊、はどこにいっちゃったでしょう?』

と、いうだろう。そしたら、ぼくらで、『あはァ!』っていってやるのさ。」

「あはァ!」と、プーは、れんしゅうしました。

「あはァ!あはァ!もちろん、あれだね、ルー坊ぬすまなくたって、『あはァ!』ってはいえるね。」

「プー。」とうさぎはやさしくいいました。「きみは、ちっとも頭がないんだなァ。」

「わかってるよ。」プーは、おとなしくいいました。

「『あはァ!』っていったってね、これは、ぼくたちが、ルーのありかをしってるんだな、

とカンガに思わせるようにいうんだよ。『あはァ!』っていうのはね、つまり、

『おまえが森から出ていって、二度とふたたびかえってこないなら、

ルー坊のいどころを教えてやるぞ。』っていみなんだ。

じゃ、ぼく、かんがえるから、そのあいだ、だまっててくれたまえ。」

そこで、プーは、部屋のすみへいって、そんなふうな声で、

「あはァ!」をいえるようにれんしゅうしてみることにしました。

けれども、この「あはァ!」は、ときによると、ウサギのいうようにもきこえましたが、

またときによると、そういうふうに、きこえないような気もしました。

「つまり、れんしゅうなんだな。」とプーはかんがえました。


★くまのぷーさん/ミルン★

マリ |MAIL






















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