宿題

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2003年08月03日(日) チェコにみる装丁デザイン/カレル・チャペック
五角形のボブの受難


★チェコにみる装丁デザイン/カレル・チャペック★



■印刷博物館

チャペック兄弟の本がたくさん展示されていて、
これはその中の一冊の題名。
他にも読みたくなるような題がたくさん。

カート・ヴォネガットがSF作家のことを

きみらのようなキじるしでなくては、人生は宇宙の旅、
それも短い旅じゃなく、何十億年もつづく旅だ、なんてことはわからない。
きみらのように度胸のいい連中でなければ、未来を本当に気にかけたり、
機械が人間をどう変えるか、戦争が人間をどう変えるか、大都市が人間をどう変えるか、
でっかく単純な思想が人間をどう変えるか、
とてつもない誤解や失敗や事故や災害が人間をどう変えるか、なんてことに注目したりしない。
きみらのようにおっちょこちょいな連中でなければ、無限の時間と距離、
決して死に絶えることのない神秘、いまわれわれはこのさき何十億年かの旅が天国行きになるか
地獄行きになるかの分かれ道にいるという事実─こういうことに心をすりへらしたりはしない。

と書いてて、(題名を見ただけだけど)カレル・チャペックもそういう感じの内容を
書いてた人なのかなと思いました。

あとそれだけで面白い題名をたくさん見ていたら、同じくカート・ヴォネガットが、

「SFはあらすじで十分におもしろい。あらすじだけの方がおもしろいくらい。
だから自分はトラウトという登場人物(SF作家という設定)の作品としてSFを20語で書くことにした」

というような事も(たしか)書いてたのを思い出したけど、
チャペック兄弟のは、それ+カレル・ヨゼフの装丁も独立した作品として
「欲しい!」って思ってしまうようなものだし、
大量のそのすごい展示を見ていたらだんだんぼーっとしてきました。

マリ |MAIL






















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