宿題

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2002年04月26日(金) COMIC WHO'S WHO/高野文子
●お話のストックというのは持っているものなのですか?
 
ないですよ。実は何を隠そう、私が一番最初に考えつくのはテーマなんですよ。

青臭いで しょう(笑)。これがやっかいなことに、いつもあるんだな。

まんがを描かなくてもあるんですよ。

まんが家じゃなかったりしてもあるんだな、きっと。

●それは日々の生活の中にあるイデオロギーみたいなものですか?
 
そういうやつですね。ヘヘヘ(笑)。


○『黄色い本』ですが

ちょっとここでイッキにしゃべって良いですか?

○どうぞ
 
自分からねらいをしゃべってしまおうとしている(笑)。

字が絵になるかもということ。字も絵のように目に入ってきたら面白いかも、と思ったんです。

コマの中が字だらけになるので、写植はフキダシ内だけにする。そしてふきだし内は方言。

そうしてみたらシーンと音の無い漫画になる気がした。

だったらいっそ、匂いやら、湿気なども出せるかもと思った。夜具の匂い。

ですから布団は最初っから最後までしつこく出しました。


絵柄を単純にしたのはスピードを上げてコマを追ってもらうためです。

1ページに9コマ入れて、9コマ全部流して見たあとに、布団の匂いが頭の奥にポヤッとしたら、

そのページは成功、としようと思った。

だからみっこちゃんの顔がかわいくなのはしょうがないの。

かわいかったらそのコマに目が留まるでしょう。そうすると読むスピードにムラが出る。

9コマ全て均等に1秒ずつ見てもらうような仕組みにしたの。

1ページ9コマで4ページくらい続けたあとに、ここぞというコマを大きく取る。

そこで一息ついてもらうって感じかな。


○今まで後書きとか一切ないですね
 
インタビューでこんなふうに語るのは今回がはじめてですから。

読者はありがたいのですが、語るとファンといろいろ仲良くなるでしょ。それはまずいんですよ。

○突き放さないといけない
 
うん。ほかのひとにも言いたいけれど、読者は大事ですが、ファンというひとは作家を目の前にしたら、

まずけなさないですよ。いやな思いをさせたくないもの。

また私も、目の前にい るひとに好かれたいと強く思うほうなので、

それはまんがを描いていなくても普通の生活をしていてもそうなので、

だから、できるだけ距離をおくようにしている。

近くにいると、どんどん道が、わからなくなってしまう。


★「まんがの森」50号インタビューより/高野文子★

マリ |MAIL






















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