Mon trésor...小型人魚ごっこ

 

 

柔光に・・・ - 2003年12月21日(日)

『森のなかのヒミツ』


日曜日
お昼寝していると、風が吹いて
白いカーテンがひるがえって。

もこもこうさぎが あらわれて
おいでって口笛吹いた。

ドアをあけると、
しずかな森に 日がさんさんとしていた。

森のなかを歩くのは久しぶり。

「はじめてもいい?」

と、もこもこうさぎが聞くので
木のかげにかくれて うなずいた。

もこもこうさぎが大ラッパを力いっぱい吹きならすと、音と 小うさぎがとびだし
た。

森はかろやかな音楽でいっぱい。
浮かんでいる まくら木の上を
小うさぎといっしょに
ぽろんぽろん とびはねてゆく。
木々はもう後ろのほう。
葉っぱが風に舞っている。
葉っぱの音符にうっとりしていると、
いつかみた夢を思い出した。

実は森のなかにヒミツをたくさん隠していた。

忘れてしまったヒミツも あることはある。

空をやぶってドアが開いた。
あの向こうには何があるんだろう。

忘れていた夢が見つかった。
暗闇のなかにぼうっと光っている。

地面の底に不思議な街があって、あたたかそうな小さな家には、それぞれお話がつ
まっている。

草と花のあいだで 鬼ごっこした。
夢うさぎと一緒に。

みんなで空を飛んだ。
風に向かって飛んだ。
風が僕らの毛を洗った。

雲にぶつかってくぐり抜けた。
夕日が金色に燃えて、顔を赤くあぶった。


ただいま。


もこもこうさぎありがとう。今日はすごく楽しかった。

日曜日の午後 風が吹いて、うさぎと一緒に寝てしまったんだね。

もこもこうさぎは
だまっていなくなってしまった。

夢うさぎのいない街は さみしい。




...



 

 

 

 

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