○プラシーヴォ○
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2002年11月17日(日) セクハラ

「じゃ、行ってくるね〜」

とお店の子達がチラシ配りに行ってしまい


唐突に私は忍君と二人きりになってしまった





うう


話題が無い


続く沈黙



「し…忍君、充実してる?」


何かのキャッチコピーかよ!的な私の質問に
忍君はいたって冷静に首をかしげた


「一日がってこと? 
 う〜ん、最近仕事が暇だから
 不完全燃焼っぽいなあ」


「で、でもさ、拠りどころがあっていいよね」


「俺に?拠りどころ?
 何?それ」


「ほら、かわいい子がいるじゃない」


私の顔を見て固まる忍君



「ち、違うよ!!
 私じゃ無くて、美容室の、かわいい子!」


「ああ…って、一ヶ月に一回くらいしか逢えないし!(笑)
 店もちょっと離れてるから偶然会えないし!」


つい私は、昨日モンモンと考えていたことを
忍君に言ってしまった


「う〜ん、何か熱中できることがあったからって
 それが完全な拠りどころになるのかなあ」

忍君の真剣な声に涙が出そうになる

「まあ、俺のアメフトも遊びみたいなもんだから
 がちゃ子ちゃんがいうほどのものじゃないけれど
 無いと、俺、本当につまんない人間だと思う」


私のことを
心底スキだと言ってくれる人が現れたらね
その人に私の臓器を売って
お金をあげてもいいの


「心臓と腎臓あげちゃったら、がちゃ子ちゃん死んじゃうよ??」


「うん、いいの
 愛されてるって分かったら
 もうその時点で死んでいいの」


忍君が、喉の奥でうなる


そして、
私を見た

「それは、せっかく愛してくれた人の存在を
 軽く思ってるんじゃない?
 
 がちゃ子ちゃんへの思いは本物なのに
 がちゃ子ちゃんはその人を捨てて 
 あっさり死ねるの?」

「そ、そっか、死ぬなんて、私のエゴだね
 生きることがその人のためになるんだもんね」


満足そうにうなずく忍君



「やっぱり、恋をしないとだめだね!!」


恋、なんて言葉が
忍君から出てくるなんて思わなくて
嬉しくて頬がむずむずする


もうすぐクリスマスだから
誘う口実がいっぱいある  だとか


美容師の彼女に髪を切ってもらって
俺はお返しにマッサージをしてあげる だとか


そろそろ髪が伸びてきたから
切りにいける  だとか


耳を塞ぎたい言葉も一杯あったけど

私の急な重い告白を
笑わずに受けてくれた忍君が
愛しい



そろそろ夕食だからと
私はお弁当屋さんに電話をした

すると、スタッフルームに忍君が入ってきた


そっか、もう帰っちゃうのか


電話を終わって振り返ると

着替え中の上半身裸の忍君



気がつくと

私は忍君の背中を触っていた



衝撃に耐えるために
脂肪と筋肉がちょうどいい配分の背中


汗をかいてしっとりした背中


「冷たい手やなあ」


笑う忍君


よかった、変態扱いされなくて



ハム男がかすむ



忍君が
他の女の子を見てると思うと

気が狂いそうになる


がちゃ子 |偽写bbs

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