○プラシーヴォ○
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| 2002年09月06日(金) |
しゃくりあげるほど泣いた記憶 |
もしもし、でもいい
どうしたの、でもいい
ハム男の声が聞きたかった
「あ〜、がちゃ子? 今テレビ見てるよ〜 あと10分くらいだよね? がちゃ子の働いてる店がちらっと写る番組って」
違うよ、もう終わったよ
「えーーー!だって、だって、45分からでしょ?」
…22時45分だよ
「え?え?23時じゃなかった? うそ、あ、見逃した!」
ばか〜!
「…がちゃ子、どうした」
もう私は、すでに涙声だった
「ううん、仕事で疲れすぎてね 涙が出てきたよ わはは、じゃあ、また明日ね」
「ちょっとまて、自宅の電話でかけなおすから」
「ええ〜、何言ってるの 大丈夫だよ〜 おやすみ」
「…がちゃ子、 本当にまってて、ちゃんと電話をとってよ」
ルルルル
「話して、がちゃ子 何も無いことないでしょう そんな、泣いて」
「あのね…」
あのね、あのね 昨日一人やっぱり辞めさせられてね でも今日、皆 何事もなかったように笑顔でね 冷静でね
「それが、嫌やったんやね?」
うん、それでね、昔姫路で働いてたころと 同じような状況でしょ? 姫路のお店の時は やめさせられる子達をかばって 従業員全員で退職したけれど
でも今回は どうしてもこの店を辞められないと思ってね 自分の方が大事だと思ってね Mさんをかばってあげられなかったの
そんな自分が卑怯でね
嫌だと思ってね
「…がちゃ子はね、正しかったよ お金を稼ぐために 自分を守る為に クビになる人をかばうのを我慢したのは当然だろう? キレイゴトだけじゃね、生きていけないんやからね …優しいんやね、がちゃ子」
もう、この会話の間中、 私はしゃくりあげてしまって 本当に言葉を出すのが困難なほどだった
中学の時に 大好きだった顧問の先生が辞めてしまう時
その時以来だった
こんなにしゃくりあげて泣いたのは
少し
心がさっぱりした
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