○プラシーヴォ○
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それは、核爆弾のスイッチのように
カバーがあって、 暗証番号があって
ちょっとやそっとじゃ 発射しないものだと思ってたのに
ジョッキ7杯のビールで
いともあっさりと 私はそれをハム男へ向けて 発射した
「もういいです もう別れましょう。さよなら」
今送信履歴を見ても なんて冷え冷えとした言葉だろうと思う
金曜日の夜、ハム男の家に行っていい?
と、
今日の昼にメールをしたのに ちっとも返事がこなかった
友人と飲みに行っていたので 夜中の1時にハム男に電話をすると
「メール? ああ…忘れてた 土曜日に友達の引越しの手伝いするから 金曜の夜はその友達と飲むからダメ 日曜日もサッカーだから」
忘れてた?
私のメールを
忘れてたって?
頭に血が昇る
そうして、最初にあったような文面を
ハム男に送ってしまった
嫌い
とか
バカ
とかいう単語なら
今まで何度も送ってきたけれども
こんなにはっきりと
別れ
を
あらわしたのは初めて
ハム男
今
何考えてる?
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