○プラシーヴォ○
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よく帰ってきたね えらいね 俺にはとても真似できないよ
一週間のタイ一人旅を終えた私
ハム男がサラサラと頭をなでながら いっぱい誉めてくれる
酔っ払っているハム男は 行動が突飛になってきた
おもむろにベッドから降り サイフを開ける
「ア○ム」 と書かれた明細書が 2〜3枚ひらひらと出てきた
「…借金したの?」
嫌悪感をあらわにする私を見て ハム男が笑う
「ちがうよ、キャッシュカードとして 使ったんだよ 買い物をしただけだよ」
そして再び私の横に腰を下ろすと
「もしがちゃ子が、どうしてもお金が必要になっても 一人で黙って消費者金融から借りちゃダメだよ 俺に、言いなさい 俺の名義で、俺が借りてあげるから」
あまりにも急な提案に 私はただ目を点にするばかりだった
消費者金融からお金を借りる怖さを知っているハム男
私をそれから守ろうとしているハム男
私はなにから ハム男を守ってあげられるの?
「俺、がちゃ子といるときだけ テレビをつけないで寝られるよ
過去に4回ほど金縛りにあってから すんごい夜が怖かったけど…
がちゃ子がそばにくると ポワーっと暖かくなってグウグウ寝ちゃうよ」
そう言いながら、ハム男はすでに 目の焦点を合わすのに必死だった
そっか 私は なんだか見えないものから ハム男を守ってあげてるんだね
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