○プラシーヴォ○
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20時30分
カスミちゃんの2次会の司会をする件で 打合せをするため、ファミレスに集合した
初めてカスミちゃんの旦那さんを見た 本当に優しそうな、23歳の青年
愛されているカスミちゃん
「がちゃ子ちゃんも、ハム男君とどうなの? 今なら私の子と同級生にできるよ! 産んじゃえ、産んじゃえ!」
あははは そうだね、いっちょ頑張ってみようかしら
と私は 油の浮いたマカロニグラタンをつついて笑う
私が中絶したことを知っていたら カスミちゃんは私に司会を頼んだかしら
結婚式に招待したかしら
中絶を決意した時、 私は唯一、youちゃんにだけ事実を話した
youちゃんは声をひそめて、 「他の子達には言わない方がいいよ みんな気をつかうだろうし、 がちゃ子ちゃん自身のためにも… 言わない方がいいと思う」 と、やんわりと私を押さえた
迷惑だったの? 知りたくもないことを 知ってしまって 迷惑だった?
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