せめて、7月くらい、あの子を天国へ送った月くらい、一緒にいてくれればいいのに。そう思うと、涙がまた出てくる。「・・・どうして泣いてるの?そんなに俺と一緒にいたいの?」電話の向こうでハム男が困ったような嬉しいような声で問う。そうだよ。せめて今月くらいね。「明日、会社が終わったら迎えにいくよ俺の家に泊まりにおいで」「ううん、いいよ。大丈夫」口では拒否しながらも、ハム男は絶対迎えに来てくれると思っていた。