本日、めっさ無理難題をぶつけてくるお客様がいらっしゃいました。
サービスコーナーに待機していた私に、そのお客様は一つの品物を出してこう一言。

「この品物いらないから交換してくれへん？」

言われてその品物を見た私の時は止まりました。例えるならDIO様にスタンドを使われたような感じかしら（わからん）
その品物の包装紙に書かれた三文字が異様に眩しかった。





御歳暮






…………………待て。待ってくれお客様。
これは御歳暮だよね？これを交換ってマジですか？ていうか無理に決まっているやん。だって御歳暮の時期からもう一ヶ月近く経っていましてよ？
しかもこの箱の形状からどう見ても食品関係……。
補足説明として、確かにこの御歳暮はウチの商品だが、ギフト関係は別の部署が全て担っているためウチの店では取り扱っていないのです。我等がやるのは受付と店頭商品の包装だけなのです。しかもどう見ても受付した店も、こことは違う支店でしてよ。
取り敢えずこちらもレジが混んでいたし、ギフトセンターのフリーダイヤルもその御歳暮に載っていたし、電話をかけて相談してもらえますか？と言ってみました。
そうしたら。

「そんな事言うの？」

はい？

「交換やと思って何や、その冷たい言い方は」

そう言って御歳暮をガシッと掴んだお客様は店を出ていかれました。





…………………。
………………………無茶言うなやー。
常識的に考えても、普通は送られてきた御歳暮の交換なんかせんやろー。
これでも低姿勢に接したやんけー。
己の欲望だけを貫き通すなー。


接客業って大変（遠い目）

藤真